クローン

個人的にはクローン人間というものが絶対あってはならないとは思わない。
もちろん安全性の確認と社会的コンセンサスの醸成をまってからのことであるのは言うまでもなく、それはかなり未来に属すべき事柄である。

今回のクローン女児の誕生のニュースは、真偽の程はともかく、クローンを嫌悪する人にとっても、クローンの医療的価値を認める人にとっても不幸な事件にちがいない。
その子が肉体的に正常に育ったとしても、むしろ問題は彼女を取り巻く環境だろう。
彼女を誕生させたあまりに特殊な状況については、その当事者がどうにかしてくれることを期待するしかない。
しかし彼女がもしクローンであることで将来モンスター扱いされることがあるとすれば、それはクローンについて無責任なイメージを垂れ流してきたメディアの問題を含め、我々の問題であると思う。
クローン人間というのは要するに年の離れた双子にすぎない。
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クリエイター

宮崎駿さんのインタビュー集「風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡」を読む。
正直言って宮崎さんのインタビューなんて読み飽きたような気がして、出たときにいちおう買ったものの読まずにいたのだ。
しかし読み始めるとやっぱり面白かった。

宮崎駿さんの好きなところというのはいろいろあるのだけれど、クリエイターであることに妙な幻想を持っていないところが一番好きだ。
あれだけすごい才能を持っていてすごい作品を作っているのに本人はさばさばしたものである。
マンガ版のナウシカというのは掛け値なしに戦後マンガの最高傑作の一つである。
それを「僕、基本的にそんなに欲ないんですよ。『中止しましょう』って言われたら、『中止しましょう』ってそれで構わないと思っていましたから。」とは何事か。
中止されなくて本当によかったと思うが、本人にとっては別にどっちでもよかったらしい。
謙遜しているとか卑下しているそういうことではない。
そんな殊勝なことを考える人ではない。
もちろんいいかげんに作品を作っていたわけでもない。
あれだけ全身全霊で作品を作る人はそういない。
それでもそうやって作った作品に対して宮崎さんという人は幻想を抱いていない。
そこがすごい。

もちろんそうなのだ。
たかがマンガでありアニメなのだ。
別にそれでそうそう世界が変わったりはしないのである。
そりゃ少しは変わるかもしれないが、その程度のことは「クリエイター」でない人だって日々それぞれの職場やその他の場所でやっていることだ。
宮崎駿さんはそれを分かっていてなおかつ世界を背負いかねない勢いで作品を作るのである。

もちろん宮崎さんも言っているように作品を作っているときは作り手というのは自分が神様であるかのように錯覚するものである。
しかし作品が出来てからもそう勘違いしている人というのはやっぱり滑稽だ。
たかがマンガや映画や文学なのである。

「クリエイター」がこの世で一番偉いみたいな顔をしている世界というのはやっぱりおかしいのだと思う。
「クリティック」がこの世で一番偉いみたいな顔をしているのはもう問題外だけど。

昨日から降り始めた雨が朝方みぞれに変わった。
今日大学で雑用をしている間には雪がぱらついた。
何度もしつこいようだが僕は寒いのが大変嫌いなのである。
スキーをする人が冬に自分が住んでいる所よりさらに寒い所に行く気持ちが分からない。
冬にサーフィンをする人の気持ちはさらに理解できない。
冬は暖かい所へ行けばいいではないか。
夏は避暑、冬は避寒、というのが自然な発想ではないか。
そもそも避寒なんて言葉あるのか、と思ったらちゃんとパソコンは変換するなあ。
えらいなあ。
それにしても寒いのはいやだ。
寒いの反対。

しかしそれでも雪が降り始めるときは少しだけ気持ちが澄むような気がする。
空から白いものが降ってくる、というのはそれだけでも奇跡のような風景だと思う。

それもなるべく暖かい所から見るのにこしたことはないけどね。

忘年会

大学の分野の忘年会。
非常勤の先生や実習アシスタントも参加して鍋をつつく。
ふだんなかなかゆっくり話をする機会がない非常勤の先生とも話ができ、おもしろかった。
大学というのはほんとにいろんなことをしている人が集まっているので、ちゃんと話を聞くとすごく面白いのだけれど、ふだんは意外とそういう機会がないのである。かなりもったいない。
せっかくこういうネタの宝庫みたいなところにいるのだから、これは利用せねばいかんよなあ。

花火

夏前に買ったのに、見つからなくなっていた花火が最近部屋で発掘されたので、今日近くの公園でした。
しけっているかと思ったけれど案外そうでもなかった。
線香花火はクリスマスに意外とマッチするのだった。
帰ってからもほんのりと火薬の匂いがした。

そばの会

昼過ぎに比叡山頂から下界に戻ってくる。
3日間留守番をしていたはな(猫)がご機嫌斜めである。
そのあと、知り合いの榊先生がやっているそばの会にでかける。
手打ちのそばを自宅で振舞ってくれる会で、毎年恒例だったのが去年は中止になっていたので、今年再開されたのがすごくうれしかったのだ。
毎年ここでしか会えない人がたくさんいて、その人たちと会えるのも楽しみなのである。
京都新聞で連載することになったのも実はここの人脈だったりする。
おいしいそばとお酒をいただき、いろんな人の話を聞く。
とても贅沢な時間だと思う。

夜景

合宿二日目。
比叡山頂の叡山閣からは京都と滋賀の両方の夜景が見える。
京都は北山通辺りから京都タワー、南は山科辺りまでが見える。
滋賀は琵琶湖の南の端辺り。
あと比叡平という比叡山の山中の高級住宅街も見える。
それが一望の下に眺められるのだ。
夜になってからのきらきらした夜景もきれいなのだけれど、夕方になって灯りがつき始めたころの風景がすてきだ。
とても切ない感じがする。

夜ふけてからはみんな妙なテンションになってくる。
妙な外人訛りでしゃべったりいきなりドナドナを歌い始めたりする。
もう寝ろというのに結局朝まで描いていた。
なかなかのクォリティーにはなっていると思う。
ごくろうさま。

合宿

比叡山頂にある叡山閣に講師数人、学生十数人とこもる。
<a href=http://www.kyoto-seika.ac.jp/s_manga/kamakura/ target=_blank>鎌倉海水浴場本</a>の背景描きのためである。
100ページ以上あるマンガの背景を3日で一気に描いてしまおうという企画。
いちおう指導ということで行ったのだけれど、僕らも実際に背景を描くのだ。
竹宮先生や竹宮先生のチーフアシスタントの方も参加。
すごく贅沢な作りの本になりつつある。

進級制作

今日が冬休み前の最後の授業日なのである。
そして進級制作の締切日でもあるのである。
そんなわけで大変慌しい一日であったのだ。
タチキリ線を理解してないのとかもう印刷屋さんが来ているのに粘って仕上げしているのだとか。
しかし大半は原稿提出してくれて、一安心。
本の仕上がりが楽しみ。

王と鳥とカリオストロ

ポール・グリモーの「王と鳥」のDVDを見た。
古典的名作「やぶにらみの暴君」の本人によるリメイク。
オリジナル版は昔(20年くらい前)に見たことがある。
宮崎駿さんがこの作品の影響を強く受けたことは知っていたけど、あらためて見たら、まんま「カリオストロの城」なのである。ちょっとびっくりした。
もちろん「カリオストロ」が盗作であるとかそういうレベルの話ではなく、むしろあれだけパクっていて、なおかつ別の作品として面白いというのが「カリオストロ」のすごいところで、本当にオリジナルな作家というものはオリジナリティーなんてものを主張しないのではないか、と思ったりする。
「用心棒」の無断リメイクである「荒野の用心棒」がまったく新しいスタイルを確立したみたいに。
なんか久しぶりにカリオストロ見たくなった。
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