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美術館めぐり

一つ目は何必館・京都現代美術館のマルティーヌ・フランク展。
アンリ・カルティエ=ブレッソンの夫人だというこの女性写真家については全く知らなかったんだけど、チラシの写真がとてもよかったので見にいった。
子供の写真、老人の写真、夫アンリ・カルティエ=ブレッソンの写真、風景、チベット、アイルランド、モチーフは様々だが、洗練されたフォームの中に暖かいまなざしとユーモアを感じる。
何必館に行くのは久しぶりだが、とても好きな場所だ。
サラ・ムーン展もここで見たけど、そのサラ・ムーンはマルティーヌ・フランクの友人らしく、今回は被写体として出ていた。

二つ目は京都近代美術館でやっている「生活と芸術 アーツ&クラフツ展 ウィリアム・モリスから民芸まで」。
19世紀後半にイギリスでウイリアム・モリスらが始めたアーツ・アンド・クラフツという生活と芸術を共存させようという運動が、モリス自身のデザインや同時代の作家の工芸品で紹介される。
さらにそれがアールヌーヴォーやドイツの分離派、ロシア、ハンガリーなどの民族芸術に波及していった過程が分かりやすく展示されている。
そして日本に渡って柳宋悦らの民芸運動につながり、その作品群も少なからず紹介されている。
いい展覧会だと思った。

ところでアーツ・アンド・クラフツ運動の中心的な人物だったウィリアム・モリスという人はデザイナーなどという枠に収まる人ではなく、様々な側面を持った人なのだけど、リン・カーターによると異世界ファンタジーの嚆矢でもあるそうだ。
会場にモリスの本もたくさん置かれていて、その中の「世界のかなたの森」という本を買った。
帯には「『指輪物語』もここからはじまった。」とある。
異世界ファンタジーとしては素朴だが、初々しい愛と冒険の物語だ。
以前からウィリアム・モリスという人に関心があったのだけど、これでまた一段とモリスが身近な人に感じられてきた。
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落下の王国

遅刻して関西コミティアに参加。
新刊はなかったのだけど、いろいろ出会いがあって有意義な一日だった。

会場でゲットしたMさんと実駒と三人で梅田ガーデンシネマに「落下の王国」を観にいく。
実は僕はこの映画について何も知らなくて、邦画なのか洋画なのかさえ知らなかったのだ。
実駒がいいらしい、というのでついていっただけで。
で、この映画は何も知らずに観にいった方がいいと思う。
というわけで未見の人は続きを読まない方がいいです。
大傑作だということは言っておきます。





舞台はロサンジェルスの病院。
腕を負って入院している少女に自殺願望を持ったスタントマンが「お話」を作って話して聞かせる。
スタントマンには少女を使って自殺のためのモルヒネを手に入れようという邪心があり、お話も適当だ。
しかしそのお話が少女の中では大冒険活劇としてふくらんでいく。
この後は病院のリアルな描写と、「お話」が交互に展開していく。
で、この「お話」の映像がとんでもなく美しい。
ロケ地も世界中に広がり、石岡瑛子デザインの衣装も素晴らしい。
現実とお話がクロスしていく終盤の展開も見事。
現実とファンタジーが交錯する作品として「ミツバチのささやき」と「パンズ・ラビリンス」を連想した。
三本とも少女の映画だ。
「落下の王国」のカティンカちゃんは美少女ではないけど愛くるしい。
見終わったとたんにもう一回観たいと思わせる映画。
ほんと、もう一回観たい。

イラスト・マップ

先週遊びすぎたのか、今日は起きたら昼前で慌てて大学に向かう。
こういうときは家が大学と近いのはありがたい。
今日の課題はイラスト・マップ。
僕も「京都虫の目あるき」を出す時にだいぶ描いたが、なかなか面倒なものなのだ。
しかしその分いろいろ趣向を凝らして遊べて、楽しい面もある。
学生も楽しんで面白いもの作ってくれるといいんだけどね。
楽しみにしています。

鼓童ワン・アース・ツアー

和太鼓集団鼓童のワン・アース・ツアー2008京都公演を聞きにいく。
場所は京都会館。
ほとんどメロディーのない、和太鼓のみの演奏なのだけど、聞いていてわくわくする。
自分の中にある何かと呼応する。
何かが湧き出てくる。
音そのものの魅力ももちろんあるが、奏者の動きも力強く美しい。
舞っているようだ。
アンコールのお祭みたいな音楽も楽しかった。
会場全体がが共振しているようだった。

呼吸機械

維新派の新作公演「呼吸機械」を観にいく。
舞台は琵琶湖に組み立てられた水上舞台。
客席から見ると舞台の奥の方が水に浸っている。
その奥に琵琶湖の湖水が照明に照らされてぼんやり見えている。
照明に虫が集まり、その虫にひかれて蝙蝠が舞っている。
それだけでとても幻想的な舞台になっている。
その舞台で維新派独特のダンスとも演劇ともつかないパフォーマンスが繰り広げられる。
今回の公演は「<彼>と旅をする20世紀3部作」の2作目で、前回が南米を舞台にした物語だったのに対し、今回は東欧が舞台になっている。
セリフや登場人物の名前にユダヤ的なものがちりばめられ、20世紀東欧の暗い歴史が暗示される。
終盤舞台全体が水浸しになるのだが、そこからのパフォーマンスがまた美しい。
水を蹴散らしながら踊る維新派のメンバーたち。
水を使った舞台というと今年3月に観たピナ・バウシュの公演もそうだったけど、水には生命の原初的なイメージがある、とあらためて思う。

崖の上のポニョ

最終日ぎりぎりで「崖の上のポニョ」を観にいく。
大変楽しい映画だった。
宮崎駿さんの作品は主人公が重荷を負っているものが多い。
今回の主人公は背負ってない。
男の子の宗介君の方はまだポニョを守るという使命を背負っているが、ポニョは自分の好きという気持ちだけで行動する。
本当は月が地球に近づいているというカタストロフィー的大状況があるのだが、それはフジモト以外誰も気にしていない。
女性キャラクターたちは陽気でのんきだ。
そこが宮崎アニメを見慣れた人にとってものたりなくもあり、今までになく自由な感じもするのではないか。
簡略化された絵は昔の東映長編動画を思わせ、懐かしくも力強い。
アニメが小難しい言葉で語られることが当たり前になった時代に、単純に観て楽しい映画を作った宮崎駿さんの姿勢に共感する。

ピサロ展

印象派展などでカミーユ・ピサロの絵は何回か見ているけど、ピサロメインの展覧会は珍しいな、と思って、美術館「えき」KYOTOにピサロ展を見にいく。
ちょっと期待はずれだった。
ピサロの絵が思いのほか少なかったのだ。
油彩画だけだと11枚しかない。
展覧会の正式なタイトルは「オックスフォード大学・アシュモリアン美術館蔵 印象派の巨匠ピサロ-家族と仲間たち-展」なので、嘘ではないのだが、「家族と仲間たち」の絵のほうがずっと多いのである。
バルビゾン派や印象派の画家の絵がかなりあったほか、画家になった子供たちの絵がかなりあって、息子のリュシアン・ピサロの油彩画は12枚もある。
ちなみに息子のリュシアン、父親とそっくりの絵を描きます。
いくつか気に入った絵はあったけど、もっとピサロ三昧な展覧会を期待していたので、ちょっとはぐらかされた感じ。

ざくろの色

みなみ会館で「ざくろの色」を観る。
なんでこんなに毎日みなみ会館へ通っているのかというと、9月30日で期限が切れるリザーブ・チケットがだいぶ余っていたのだ。
以前はリザーブ・チケットが余るなんてことはなかったんだけどな。
「ざくろの色」を観るのは二回目。
旧ソ連が生んだ傑作映像詩。
ストーリーはあるようなないようなもんなんだけど、1カット1カットがシュールリアリズムの絵画のように美しい。
後半ちょこっと寝ちゃって損した。
それでもこの映画は好き。
旧ソ連は映画に関しては偉大だった。
こんな映画を国費で作っていたんだからすごいことだと思う。

カルトテレビ番組と赤んぼ少女

みなみ会館へ。
観たのは「フェアリーテール・シアター」2話と「赤んぼ少女」。

「フェアリーテール・シアター」と言うのはアメリカで80年代に放映されていたテレビ番組だそうで、スタッフやキャストがかなり濃い。
僕が見たのは「ミック・ジャガーのナイチンゲール」と「クリストファー・リーとフランク・ザッパのこわがることをおぼえようと旅に出た男」。
前者はミック・ジャガーが中国の皇帝を演じているのだけど、話そのものはわりと普通。
後者は面白かった。
ホラー風のコメディ。
クリストファー・リーはかっこいいし、ザッパはすごくヘンだ。
ザッパはせむし男の下男役でセリフはないんだけど、やたら存在感がある。

もう一本が楳図かずお原作の「赤んぼ少女」。
大して期待してなかったんだけど、いい方に期待を裏切られた。
今手元に原作本がないので、比較できないんだけど、原作をリスペクトしているのがよく分かる。
久しぶりに面白いB級ホラーを観た、という感じ。
演出も丹念で、チープ感漂わせながら、ちゃんと怖い。
タマミのデザインは原作にかなり忠実だけど、アップになると案外かわいい。

それはそうと、「死霊のえじき」まさかのリメイク版が上映されてるんだな。
知らなかった。びっくり。
これでロメロの20世紀ゾンビ3部作が全てリメイクされたことになる。
京都には来ないんだろうか。
頼むから来てくれ。
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