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七夜待

河瀬直美監督の新作「七夜待」を観る。
これまでの作品と違って舞台はタイ。
タイを訪れた日本人彩子の七夜を描く。
と言っても、主人公が過ごしたのが七日であったのかどうか映画では分からない。
河瀬監督の映画は視覚だけではなく聴覚にも訴えてくる。
市場の雑踏、葉擦れの音、雨の音。
普通の映画ではいかに音が整理されてしまっているか分かる。
もちろんそういう映画もあっていいわけだけど、この映画はもっと五感を鋭敏にして観る映画。
日本人とタイ人とフランス人が出ているので、日本語、タイ語、フランス語が飛び交う。
映画を観ている観客は字幕が着くので、何を言っているのか分かるが、主人公の彩子はあまり分かっていない。
フランス人の青年が、ゲイであることをカミングアウトしても、彩子はリングを見て、彼女にもらったの?などと聞いている。
そのコミュニケーションの不全がこの映画の中では心地よい。
アニミズムを感じさせるタイの緑の中で人と人がゆるやかにつながっている。
タイ式マッサージが一つの主要なテーマになっているこの映画はまた触覚的でもある。
セックスが描かれているわけではないのに、この映画はエロティックだ。
激しいエロティシズムではなく、ゆったりとした癒しのエロティシズム。
映画は、あれ?ここで終わるの?という感じでやや唐突に終わるのだが、もう少し観ていたかったと思わせるのは、この映画のそんな気持ちのよさからだと思う。
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デイ・オブ・ザ・デッド?

新京極シネラリーベの粋な計らいで「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」の公開に先立ち、ちょっと気になっていた「デイ・オブ・ザ・デッド」が上映された。
前座と真打って感じ。
「デイ・オブ・ザ・デッド」は巨匠ジョージ・A・ロメロの名作「死霊のえじき」(原題"DAY OF THE DEAD")のリメイク、というふれこみである。
果たして、どんな映画になっているのか。

結論から言うと、これはロメロ作品とは全然別物である。
設定もストーリーもどっこも「死霊のえじき」と似ていない。
物語は古い基地で若い男女二組がいちゃいちゃしているところから始まる。
これはスティーヴ・マイナー監督も関わった「13日の金曜日」シリーズなんかと同じ趣向だ。
この時点で「死霊のえじき」とは全然違う映画だということが分かる。
ゾンビの設定は感染症にかかった人間、というものでむしろ「バイオハザード」に近い。
あるいは「プラネット・テラー」。
感染症の正体も「バイオハザード」「プラネット・テラー」だ。
で、「バイオハザード」や「プラネット・テラー」ほど面白くない。
B級、C級のゾンビ映画。
この映画が「デイ・オブ・ザ・デッド」を名乗るのは羊頭狗肉もいいところ。
「牛頭蚯蚓肉」くらい。

まあ、とりあえず、気にはなっていたので、観れてよかった。
これで心置きなく「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」が観れます。

本屋

友人主催の「立ち読みの会」に久しぶりに参加する。
昔ながらの喫茶店で本好きな人が集まっておしゃべりした後、近くの大型書店に立ち読みしに行く、という会。
なんかちゃんとした本屋に行くのは久しぶり。
最近は本はネットでしか買わないからなあ。
やっぱり現物の本に囲まれるのはいいものですね。
赤塚先生の追悼本購入。

コドモのコドモ

小春日和。
汗ばむくらい。
このまま春になってくれたらいいのに。

さそうあきら先生原作の映画「コドモのコドモ」を観る。
原作は大傑作なのでどう映像化されているか楽しみにして観た。
原作は単行本で3冊のマンガなので、大長編ではないが、ニ時間の映画にするにはエピソードを削らざるをえない。
それは分かるんだけど、それと一緒に主人公の後ろめたさとか焦りとかの感情がかなり抜け落ちた。
小学生同士の複雑な人間関係もかなりはしょられた。
麻生久美子の八木先生にはかなり期待していたんだけど、原作の身につまされるようなリアリティには遠く及ばない。
映画に新たに付け加えられたエピソードもあるけど、意図がよく分からない。
上野樹里はなんのために出てきたんだろう。

そんな感じで残念な出来だった。

でも映画としては決して悪い映画ではない。
これが非道徳的だという批判に対してはNOと言おう。
命というものに真摯に向かった映画ではある。
子供たちもがんばった。
数多くの欠点にもかかわらず、僕はこの映画の側に立とう。

歩いても歩いても

京都で観そびれて、悔しかった映画、「歩いても歩いても」を滋賀に観にいく。
家族の物語である。
若くしてなくなった長男の命日に実家に集まった、一家のお話。
その夏の一日を丹念に描く。
監督の是枝裕和さんは僕と同い年。
主演の安倍寛さんは僕の二つ下。
描かれる親子関係にもわりとかぶるところが多くてちょっと痛かった。
僕は親孝行といえることをしないでここまで来た。
父親との間には、確執というほどでないが、あまりいい関係を築けていない。
生きている間に少しはましな関係になれたらと思うが、家族というのは難しい。
そう思う。
素晴らしい映像と演技を観ながら、自分にとっての家族、というものについて考えていた。
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