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花と蛇3

「花と蛇3」を観にいった。
まあ、石井隆監督の前2作と比べるのは酷としても、これはちょっと観る価値ない。
過激な映像なら今はAVでいくらでも見ることが出来る。
映画に求められているのは、まず何よりドラマなわけで、これはちょっと映画以前の代物。

僕はAVとは違う、ちゃんとした脚本があって、それなりに予算をかけたポルノ映画(エロチカ映画とでもエロティック映画とでもなんとでも)というものがあるべきだと思っている。
まあ、そんなこと言ってもいわゆるピンク映画についてはほとんど観たことないので、今のピンク映画を含めたエロティック映画全般について語る資格なんてないんだけど、僕が考えるのは、女性やカップルが観にいけるような、今の時代の要求にあったエロティックな映画である。
石井隆監督の作品はそれに応えるものだと思うし、塚本晋也監督の「六月の蛇」なんかもいい映画だった。
他にも探せばいい作品はあるだろう。
ただ、今はまだそれがジャンルとしては確立していない。
そういうジャンルを支えるだけの脚本家も演出家も育っていないというのが現状じゃないだろうか。
日活ロマンポルノが終焉を迎え、AVが映像による性表現のメインストリームになって久しい。
AVが悪いとは思わないけど、脚本不在の性表現が日々消費されていく現状というのはやっぱり不幸なんじゃないかと思う。
もっと豊かな性表現があってしかるべきだし、それを観たいと思っている人がいないわけないと思うんだけどな。
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ヒックとドラゴン

京都駅の南に出来たT・ジョイ京都という新しいシネコンで「ヒックとドラゴン」を観た。
以下ややネタバレ。
最初に言っておくと、傑作。観ておくべき。
あと、この映画は少年とドラゴンのハートウォーミングな映画ではない。





いや、僕も少年と黒いドラゴンの並んでいる立て看板を最初に見た時は、これはパスだな、と思った。
だっていかにもベタな少年とドラゴンのハートウォーミングな映画、風なんだもの。
ドラゴンはわりと好きだけど、サンショウウオみたいな黒いドラゴンのデザインにも魅力を感じなかった。
観にいく気になったのは、これがバイキングの世界の話だということと、ツイッターでの評判がとてもよかったこと。
古屋兎丸さんが絶賛しているのを見て、これは観ておいた方がいいのかな、と終了間際の上映を観にいったのだった。

動いているのを見たら、このドラゴン、爬虫類+猫という感じの動物的なリアリティーにあふれていて、とても魅力的だった。
しかもドラゴンは何種類も出るんだけど、それぞれとても個性的で魅力がある。
人間側のキャラクターも造形、演技ともに素晴らしい。
何より世界観がある。
ドラゴンの世界の生態系があり、人間たちとの確執があり、その中で変わり者の主人公が大きな変化をもたらす。
若い世代と未来に対する信頼があり、世界は変わりうるのだという希望がある。
こうでなくては!

そしてこの映画は最高のモンスター映画だ。
怪獣ファンはとりあえず観ておけ!

イルカの日(その2)

この映画のキャッチコピーに「環境保護か、食文化か」とあるが、的外れもいいところだ。
そんな対立軸はこの映画にはない。
あるのは、イワシもイルカも海の幸としてありがたくいただく日本人の自然観と、イルカはイワシより人間に近いのだから特権を与えられるべきだと考える西洋人の自然観の対立である。
もちろん僕は前者を支持する。
後者の考え方が地球をおかしくしてきた元凶だと思うからだ。
この映画が炙り出すのは、日本のイルカ漁の非人道性ではなく、西洋人の人間中心主義の根深さである。
人間中心主義、西洋中心主義を批判しようとして、かえって西洋人の拭いがたい優越感を見せつけるだけだった「アバター」と同じように。

最期に、この映画で何度も触れられているイルカの水銀汚染の問題だが、これは全く別の問題である。
これについてはパンフレットを見るかぎり、きちんとしたデータがないようなので、しかるべき機関がきちんとした調査を行うべきだろう。
しかし、確たる証拠もないまま、水俣病の記録映像を使っているのは悪質なプロパガンダ手法と言うべきで、そこには本当に腹が立った。

「グラン・ブルー完全版」の方は簡単に。
実は観るのが初めて。
最初の方は男二人と女一人のドラマに引き込まれて面白く観たのだが、途中から男二人の海への思い入れについていけなくなった。
たぶん僕は海に潜ったり山に登ったりする人のロマンと言うのが本質的に理解できないのだろう。
観終わった感想は、ロマンの人に恋すると女の人は苦労するなあ、ということである。
でもこの映画にBL的に萌える人がいるのはとても理解できる。
そういう目で見ればたいそう面白い映画だろう。

イルカの日(その1)

と言ってもイルカが大統領を暗殺するSF映画のことではなく(観てない)。

みなみ会館で「ザ・コーヴ」と「グラン・ブルー完全版」を観る。
先週観ておけば「ザ・コーヴ」と「鯨捕りの海」で大変バランスのいい二本立てで観られたんだけど、なんだ今週のこの組み合わせ(笑)

さて、噂の(ってもう古い?)「ザ・コーヴ」だが、期待していたよりは面白かった。
イルカ漁に反対している人たちの生態がよく分かった、と言う意味で。
特に、「わんぱくフリッパー」の調教師で、後にイルカ解放の活動家になったリック・オリバーと言う人物のキャラクターは興味深い。
ILM社まで関わっての映画製作スタッフたちのスパイ映画のような活躍ぶりは、スリリングでもあり滑稽でもある。
僕は映画の途中、何度か笑いを抑えるのに苦労した。

彼らが滑稽なのは、彼らの正義感が実は、知性中心主義であり、意識中心主義であり、すなわち人間中心主義の産物であることに彼らが全く気づいていないところにある。
もちろん彼らの気持ちは理解は出来る。
僕だって、食用猫というものがあったら、それはかなり抵抗がある。
僕は猫が好きだし、猫を飼ってもいるので、猫が人間のために殺されるのには耐えられない。
だからと言って、仮にどこかの国に猫食の文化があったとしても、僕はその国の人たちに猫食を止めるように要求したりはしない。
それはその国の文化であり、それに介入すべきことではない
彼らの依拠しているのは実はそれと同じレベルの感情論なのだが、彼らはそれを環境問題と勘違いして、自分たちのやっていることは正義だと思っている。
そこが滑稽なのだ。

知性や意識を持っていることは生態系にとって特に重要でもなんでもない。
エビやイワシよりイルカの方が生態系にとって重要ということはない。
環境にとっての重要性ということであれば知性も意識もないプランクトンだって重要なのだ。
イルカを特権視する意味はない。

彼らが決死の活躍で撮った映像そのものは別に衝撃的でもなんでもない。
ごく当たり前の漁の日常だ。
血がたくさん出るからショッキングに見えるかもしれないが、動物を殺すのだから血が出るのは当たり前だ。
牛でも豚でも屠殺の現場と言うのはそういうものである。
それを知らずにいたとしたらそのナイーブさを恥じるべきだろう。

少年メリケンサック

「少年メリケンサック」のDVDをレンタルで観る。
宮藤官九郎さんは監督デビュー作の「真夜中の弥次さん喜多さん」がぴんと来なかった。
原作とは別物と割り切って観ても、はずしているように感じた。
で、監督第2作のこの映画も、観ようかどうか迷って結局劇場では観逃した。

今回はけっこう楽しめた。
まあ、ゆるゆるな映画ではある。
ストーリーはご都合主義だし、いろいろ中途半端だし。
でもコメディとしては気楽に楽しめるいい映画だと思う。
なんと言っても主役の宮崎あおいがいい。
コメディエンヌとしてもやはり上手い。
あとかんな(宮崎あおい)の彼氏のだめっぷりが笑える。

で、パンクだけど、僕はパンクが好きだし、それなりに思いいれもあるけど、そんなにちゃんと追いかけているわけではないし、正直パンク原理主義的な物言いはあまり好きじゃない。
こんなのはパンクじゃないとか、そういうの。
この映画は別に「パンクとは何か」とかそういうのを描こうとした作品ではない。
そもそも一口にパンクと言っても、バンドによって、ミュージシャンによって、立ち位置も違うし、考え方も違う。
この映画はその辺、あまり深く追求せずに、あの頃パンクだったオヤジたちをゆるく愛情込めて描いていて、その辺のゆるさ加減が僕は好きだ。
田口トモロヲや銀杏BOYZが入っているし、気がつかなかったけど遠藤ミチロウなんかも出ていて、監督はパンクが好きなんだろうけど、パンク精神なんてものを大上段に描こうなんてせずに、ベタで下品なギャグをちりばめ、下世話な娯楽映画に仕上げている。
なんかネットで感想見たら、下品だとか、パンクが何かわからなかったとか、そういう感想がけっこうあって、そういう人は他に観る映画あるだろうと思う。
真面目で上品な人が観るべき映画でないことは確か。
宮崎あおいが牛の糞ぶつけられて呆然として歩くシーンなんてすごくいいじゃん。
あと、田辺誠一がすごくおいしい役で出ていて、笑った。
やるな、田辺誠一。

女番長ブルース 女蜂の逆襲

最近、'70年代の強くてかっこいい女性像というのに妙に惹かれるのだ。
たぶんその頃と比べて、今の女性は解放されていて欲望に忠実でたくましい。
にもかかわらず、物語の中の女性像はこの頃の方がかっこよかった。
映画でもマンガでもこの頃のものには強くてかっこいい女性がいっぱいいた。
最近の作品だと、まあ僕の不勉強もあるんだけど、よしながふみさんの「大奥」くらいしか思いつかない。

で、「女番長ブルース 女蜂の逆襲」だけど、これはいわゆる東映ピンキー・バイオレンスと最近呼ばれている映画の一本で1971年の作品。
DVDで観た。
池玲子さんが主人公を演じている。
話は結構錯綜していて、主人公の玲子率いるアテネ団という女番長グループを中心に暴力団や学生愚連隊なんかがからむ、いかにも70年代初頭の雰囲気に満ちた作品だ。
映画として傑作だとは思わない。
ストーリーも陳腐だし、不自然だし、86分が2時間くらいに感じる程度に退屈だ。
でもなんかこの雰囲気が嫌いじゃない。
というか惹かれる。
「カーセックスなんて古い。これからはオートバイ・ファックの時代だ!」とか言って、学生愚連隊の連中とアテネ団の女たちがバイクに乗ってセックスするシーンのばかばかしさはこの作品の白眉。
いや、本筋とはほとんど関係ないシーンなんだけどね。

このあいだ永井豪先生の「あばしり一家」を読んだんだけど、だいたい同じ時代。
アナーキーで欲望に忠実で女が強い。
いい時代だったとは言わない。
でも面白い時代だったと思う。

みなみ会館で二本

みなみ会館で全然毛色の違う映画二本観る。

一本は「鯨捕りの海」。
鯨捕りの側から捕鯨を見つめた1998年のドキュメンタリー。
これは今みなみ会館で「ザ・コーヴ」をやっていて、それとバランスを取るために上映されているのだろう。
みなみ会館、その辺の配慮は気が利いている。
本当は「ザ・コーヴ」とあわせて観たかったが、時間の関係でこちらだけ観た。
捕鯨というのが熟練と忍耐を必要とする営みであることが分かる。
生き物を殺すことには宗教的な畏怖が付きまとう。
その辺のこともこの映画はきちんと描いている。
良質なドキュメンタリーだ。

もう一本は「ゴスロリ処刑人」。
最近流行り(?)の和製スプラッター・アクション。
予備知識なしで観たが、なかなか楽しめた。
ストーリーはあってないようなもので、この手の映画としても中身はない方。
別にそれでいいのだ。
そういうものをこういう映画に求めてはいけない。
アクションはスタントだがなかなか迫力がある。
監督はそれまでアクション監督をやっていた人だそうだ。
ストーリーにあんまり関係なく出てくる外人ばかりのカミカゼとかいう不良グループが楽しい。
敵役もそれぞれ個性的でいいが、やはりヒロインのユキを演じた秋山莉奈さんがかっこよかった。
あと音楽がよかった。
やっぱりゴスロリなんで、音楽はそれっぽいのがないとしまらない。
人には勧めませんが個人的には好きな映画。

プチ東京旅行(3)

三日目の8日は帰るだけの予定だったが、せっかく東京に来たのだからと展覧会めぐり。

まずBunkamuraザ・ミュージアムでやっている「フランダースの光」。
日本ではあまり知られていない、ベルギー・フランダース地方のラーテム村に集った芸術家たちの作品を集めた展覧会。
時代的には19世紀末から20世紀初頭までの象徴派、印象派、表現主義の時代。
静かな中にも深い精神性を感じさせる作品が多く、日本人の自然観に近いものを感じた。
いい展覧会である。

次に銀座教文館でやっている「藤城清治 光と影展」。
僕らの世代には懐かしい影絵の巨匠。
藤城清治さんは86歳だが現役で、新作も展示されていた。
それがとても若々しく素晴らしい。
意外だったのは東郷建さんと親戚で「The GaY」の表紙をされていたことがあったそうで、その作品も展示されていた。
エロティックな男性像はそれまでの僕の藤城清治像を見事に壊してくれた。
そういえば藤城清治さんの小人や少女もどこかエロティックな印象がある。

せっかく銀座に来たのだからとヴァニラ画廊にも行く。
エロティックアート専門の画廊である。
やっていたのは照沼ファリーザ写真展「食欲と性欲」。
照沼ファリーザというのはAV女優の晶エリーさん(以前は大沢祐香)の本名。
見てびっくりした。
AV女優の余技などと言うレベルではない。
セルフポートレイトが主だが、過激でポップで生々しい、クオリティーの高いアート作品だった。

そんなわけで毛色の違う三つの展覧会が見れて満足して京都に帰ったのである。

プチ東京旅行(2)

二日目の7日のメインイベントは夜のLarry Carlton & Tak Matsumoto のライブなのだが、昼間時間が空いた。
実駒と「インセプション」を観にいく。
何を書いてもネタバレになる映画なので書かないが、すごい作品である。
この映画は研さんがブログに書いた最後の作品だった。

http://kensuke.cocolog-nifty.com/eyeswideopen/

映画画終わった後少し時間をつぶしてBLUE NOTE TOKYO へ。
ジャズでは有名なところらしい。
普段行かない高級感あふれるお店。
ウェイターやウェイトレスがみんな美男美女。
Larry Carlton & Tak Matsumoto のツインギターは大人のかっこよさ。
これも普段僕が聴く音楽とは違うのだがけっこう楽しんだ。
お酒とよく合う音楽。

プチ東京旅行(1)

9月6日、7日、8日と東京に行っていた。
かなり濃密な3日間だった。

まず東京に行くことになったのは、高取英先生率いる月蝕歌劇団の「家畜人ヤプー」を観にいくため。
会場はザムザ阿佐ヶ谷。
月蝕歌劇団は前から観たい観たいと思っていたのだが、今回演目にも興味があったので東京まで観にいくことにした。
沼正三の高名なマゾヒズムSF小説を元に、小説の物語と沼正三の生い立ちが絡みながら物語が進む。
多くの男役を女優が演じており、不思議なエロティシズムを醸し出している。
アングラ演劇というものをリアルタイムではほとんど経験していないのだが、僕の思うアングラのイメージはまさにこんな感じだ。
大いに楽しんだ。

舞台が終わった後高取先生に誘われて阿佐ヶ谷の雰囲気のある店で飲む。
高取先生のお知り合いの映画監督やミュージシャンの方たちと楽しく刺激的な時間を過ごした。
プロフィール

おがわさとし

Author:おがわさとし
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