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ゴジラ・エビラ・モスラ/南海の大決闘

何本か感想を書こうと思って書いていない映画があるんだけど、とりあえず今日は、今日観たDeAGOSTINI東宝特撮映画DVDコレクション「ゴジラ・エビラ・モスラ/南海の大決闘」の感想など。

実はこの映画、観るのは初めて。
にもかかわらず、観ていて実に懐かしい気分になった。
南海の孤島に謎の秘密結社の基地があって、そこに行方不明の兄を探しに来た少年や金庫破りの青年なんかがヨットで来るのだけど、なんかそういう設定の話って、あの頃いくらでもあったような気がする。
1966年の映画。
その前年の本多猪四郎監督の「怪獣大戦争」から監督が福田純に代わって、雰囲気もガラッと変わった。
一言で言えば、マンガ的。
眠っているゴジラを雷の電気で起こすところとか、気球で島を脱出するところとか、エビラが嫌いな黄色い液体とか、子供が考えそうなアイディアがいっぱいだ。
秘密結社「赤イ竹」も名前からしてしょぼいしリアリティもなくて、でも懐かしい。
こんなのばっか観て育ったんだよなあ、と思う。
たぶん若い頃観てたら怒ったかもしれないけど、今観ると楽しい。
子供はこの映画大好きだったろうな。
エビラの巨大なはさみは子供が観たらけっこうトラウマものかもしれない。
で、こんな軽い映画なのに、宝田明や平田昭彦や水野久美や田崎潤や天本英世や沢村いき雄がちゃんと出ているのも楽しいな。

DeAGOSTINIの東宝特撮映画DVDコレクション、全部出揃ったら、ちゃんと「ゴジラ」から年代順に観直そうと思っている。
それを考えるとちょっとわくわくする。
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「REDLINE」と「ガフールの伝説」

T・ジョイ京都で「REDLINE」を観る。
http://red-line.jp/index.html
「茶の味」の鬼才・石井克人が原作・脚本を担当し、「アニマトリックス」の小池健が監督した、SFカーアクション・アニメーション。
いや、これはかっこいいわ。
車にもレースにも興味ない僕が観ても血沸き肉踊る映画になっている。
CG全盛の時代にあえて手描きアニメにこだわった一品。
ストーリーはシンプルそのものだけど、ライブを楽しむみたいに、迫力ある映像に身を任せていればいい映画。
日本のメカアニメの伝統を踏まえ、その先に行った野心作だ。
若者はぬるいハートウォーミングな映画なんか観てないで、こういうの観ればいいよ。
とにかくかっこいいよ。

ついでに「ガフールの伝説」も観る。
予告編観たときは全然観るつもりなかったんだけど、監督がザック・スナイダーだというので、これは見ないわけに行かないだろうと思ったのだ。
でもこちらは予告編から想像される内容を越えない、古色蒼然としたファンタジーだった。
僕のザック・スナイダーの印象は、思想はないけど映像のセンスが抜群にいいクリエイター、というものなのだけど、今回もその印象に大きな変更はない。
映像は確かに重厚で美しいけど、物語には新味を感じないし、無駄に多い登場人物も書き込み不足で、ドラマとしても表面をなぞっただけな感じがする。
何より、伝説の英雄対悪の軍団という枠組み自体に魅力を感じない。
でも、ザックが新作撮ったらまた観にいきますよ。
映像作家としては天才だと思う。

みやわき心太郎先生のこと

みやわき心太郎先生の訃報に接する。

みやわき先生の作品を初めて読んだのは、昔朝日ソノラマから出ていた「月刊マンガ少年」という雑誌に載った短編作品。
たまたま先日実家にあった「マンガ少年」を自宅に送ったところだったので、漁ってみると、1977年の5月号に「トリップ」、1978年の3月号に「手などつないで」という短編が載っていた。
やや観念的な「トリップ」よりシンプルな「手などつないで」が印象に残っている。
「手などつないで」は、たわいもないラブコメディなのだけど、この作品が印象に残っているのはみやわき先生の描く少年や少女の表情が実に魅了的だったからだ。
特に表情豊かな眉毛の描き方と、柔らかく肉感的な唇の描き方が独特で、一度見たら忘れられない個性だった。

その後話題になった問題作「レイプマン」は読んでいない。
2004年に出た「潮風のルフラン」(道出版株式会社)は1970年前後に描かれた作品を集めた本だが、甘酸っぱい青春ものの作家という僕の持っていたみやわき先生に対する印象を鮮やかに裏切る作品集だった。
一作目の「二等船舶」から衝撃的だった。
人間のエゴイズムの醜さをこれでもかというくらい描いた作品だった。
その他の作品も、人間の闇の部分を見据え、人間関係の(特に男女の)心理の綾を描いた野心的で実験的な作品群だった。

今年5月のコミティアのCOMを語るイベントにみやわき先生ご本人が来られていた。
ベレー帽をかぶった先生はとてもダンディーで、なるほどこの人があの作品を描かれたのかと納得した。
その後の懇親会で少しお話をさせていただき、売れ残りの拙作をお渡しした。
拙い僕の本を先生は喜んでくださり、こちらが感激した。
また元気なお姿を拝見できるものと思っていたので、本当に残念だ。
これからも先生の作品を大事に読ませていただきます。
ご冥福をお祈りします。

借りぐらしのアリエッティ

ちょっと日にちがたってしまったのだけど、9月24日にTOHOシネマズ二条で「借りぐらしのアリエッティ」を観たのでその感想を書く。
ネタバレあり。


どうせロングランになるだろうからと思って後回しにしていたのだが、やはり観ないわけにはいかないと思って、事前に原作も読んだ上で観にいった。
脚本は宮崎駿御大なので、原作どおりではないだろうと思っていたのだが、やはりずいぶん話が変わっていた。
一言で言えば、恋愛映画になっていた。
原作では主人公の少年は10歳という設定だが、字を読むことが出来ず、幼い印象だ。
それに対してこの映画の翔は12歳と言う設定以上に大人っぽい印象の少年になっている。
基本的にはアリエッティ側からの視点で描かれているので、翔についての描写は少ない。
しかし翔が心臓に病気を抱え、未来に希望を持っていないことは分かる。
翔がアリエッティに「君たちは滅びゆく種族なんだよ」と言うシーンは、なんとなくエコロジー的に聞こえるが、実はそうではない。
翔はここでアリエッティに意地悪を言っているのだ。
僕が長く生きられないように、君たちも長くは生きられないよ、と。
ここが翔というキャラクターを理解する鍵だと思う。
一見クールに見える翔は、自分よりはかなげな生き物に八つ当たりをする弱さを抱えているのだ。
だからそれに正面切って反論したアリエッティに翔は心を動かされる。
つまり恋に落ちるのだ。
そして異なる世界に属する二人の恋は当然成就することなく、別れが訪れる。
その切なさがこの映画の肝だと思う。

子どもの頃に「海底3万マイル」という東映長編動画を観た。
この映画のラスト、主人公の少年が海底世界の王女と別れるシーンが切なくて子供心に感動した。
今観たら大した映画ではないかもしれない。
実際評価の高い作品ではない。
でも僕にとっては大事な映画だ。
「借りぐらしのアリエッティ」もたぶん多くの少年少女にとって特別な映画になるだろうと思う。
僕にとっても特別な一本になった。

美術と音楽(今回は久石譲さんではない)の素晴らしさも特筆すべき点。
実はだいぶ前から小人ものを考えていて、やられた、と思ったところと、このアイディアはセーフと思ったところがある。
だいぶ放置していたけど、ちょっと具体化しようかな。
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