女教師狩り

実は、観てないDVDがたまってきたので、金曜日を怪獣映画の日、土曜日をポルノ映画の日にして観ることにしたのだ。
いや、もちろん怪獣映画とポルノ映画以外にも観てないDVDたくさんあるんですが、僕の持っているDVDには怪獣か裸が出てくるものが多いのも事実。
日曜日を名作の日にしようかとも考えているけど、まだ思案中。

で、土曜日なんだけど、石井隆さんの原作で池田敏春さんが監督した「天使のはらわた/赤い淫画」をこの前観た。
昔、たぶん今はなくなった京一会館で観てると思う。
泉じゅんさんが名美を好演、映像も凝っていて見ごたえがあった。
その映画に女子高生の役で出ていた伊藤京子さんという女優が印象に残った。
アイドルでもおかしくない感じの、清楚な印象の女優さんだが、かなり思い切った自慰シーンを演じていてちょっと意表をつかれた。
ウィキペディアによると、伊藤京子さんは何本か日活ロマンポルノに出た後、2000年に40歳の若さで自殺している。
石坂浩二の愛人だったとも書かれているが、真相は分からない。

今週鈴木潤一監督作品「女教師狩り」(1982年)を観たのは、この映画に伊藤京子さんが出ているからで、伊藤さんはやはり女子高生の役で出ている。
セーラー服に全く違和感がない。
むしろ普通の優等生に見える。
それでいて激しい濡れ場もあり、濡れ場以外での演技も多い。
映画自体は70年代の空気を残した青春映画で、面白く観た。
風祭ゆきさんが女教師を演じ、強姦の濡れ衣を着せられて退学した少年との関係を鮮やかに描いている。
伊藤京子さんにとっても代表作になったのではないかと思う。

亡くなったのはもう10年も前だけど、ご冥福を祈りたい。
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ゴジラVSモスラ

DeAGOSITINI東宝特撮映画DVDコレクション31は「ゴジラVSモスラ」。
1964年の「モスラ対ゴジラ」ではなくて、1992年の新シリーズの方。
全然期待しないで観たら、案外面白かった。
特別すごいとは思わなかったが、ウェルメイドな映画だという印象。
よく出来た映画というのはキャスティングに無駄がないものだが、この映画はその点うまく作ってある。
特に小林聡美、別所哲也、村田雄浩、大竹まことが好演している。
宝田明、小林昭二、篠田三郎、小高恵美ら常連組も手堅い。
それぞれ分かりやすいキャラクター付けがされていて、適所適材。
お約束の環境テーマも、大竹まことを悪役にすることでだいぶ臭みが消えた。
シーンごとのめりはりも利いている。
肝心の怪獣シーンも国会議事堂や横浜みなとみらい21などの名所を舞台になかなか見せてくれる。
いや、要するに当たり前のことをちゃんとやっている怪獣映画、ということなんだけど、当たり前のことをちゃんとやっている怪獣映画というのは案外貴重だと思う。

インファント島とモスラ、コスモス(小美人のことです)、バトラに関する設定はもう少し突っ込んでほしい気もした。
古代に高度な技術を持った小人の種族がいた、というのは悪くないだけにちょっと惜しい。
子供はバトラにけっこう感情移入するんだろうな。
最初悪役で出てきて、最後はかっこよく死んでいく、というのは定番だもんね。

青少年健全育成条例

東京都の青少年健全育成条例が可決された。
多くのクリエイターやマンガ・アニメを愛する人々の反対を押し切っての可決である。

この間のやりとりの中で浮かび上がったのは、石原慎太郎という人物のマンガ・アニメや同性愛者に対する度し難い偏見で、このような人物が東京都の知事に収まっていることに、まず驚きを禁じえない。
また、マスコミの及び腰も浮き彫りになった。
石原慎太郎の発言は、自衛隊を暴力装置と呼んだ官房長官発言に比しても、その人権感覚の欠如において、公人としての資質を欠いた失言として取り上げられるべきものであった。
しかし多くのマスコミはそれをしなかった。

今回の都条例は、都自身が現実とフィクションの区別が出来ていないことを示す噴飯物の条例であったが、これで表現者が萎縮してはならない。
表現者は自らの良心に従って、表現したいものを表現すべきだ。
今回の収穫の一つは大手出版社が表現者の側に立って異議申し立てを行ったことである。
しかし、仮に出版社が規制に同調しても、表現者は表現者としての誇りを失うことなく、表現の自由を守るべく戦うべきだ。
及ばずながら、僕もその戦列に参加しようと思う。

SPACE BATTLESHIP ヤマト

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」を観にいった。

好き嫌いはともかく「宇宙戦艦ヤマト」から日本のオタク文化が始まったことは否定しがたいと、同時代を生きていたものとして思う。
もちろんその前に鉄腕アトムもウルトラマンも仮面ライダーもあったのだが、大人がアニメやマンガや特撮について熱く語っても許されるという文化は「ヤマト」から始まったと思う。
僕自身は「ヤマト」のセンチメンタリズムやナショナリズムの匂いにいささか反感を感じて距離をとっていたつもりだったが、それでも古代進や森雪はもちろん、加藤や斉藤や相原といった脇キャラの名前まで記憶に刻まれているのでは、ヤマト世代と括られても文句の言いようがない。
高校に入った頃、クラブ見学に行ったら、商業美術部の先輩がヤマトのセル画を飾っていて、即入部したのも懐かしい思い出だ。
後で聞いた話では、その当時まだアニメ用のセルやアニメックス(なんてものも今の若いオタクたちは知らないだろうが)が手に入らなくて、大きなセルロイドを切って、絵の具を膠で溶いて彩色したのだそうだ。
オタク創成期ならではエピソードだ。

そんな僕にとって「SPACE BATTLESHIP ヤマト」を客観的に観ることは思いのほか難しかった。
正直に言おう。
僕は映画を観ている間に何度も泣いてしまった。
この映画に手もなく感動させられた僕に「アバター」を笑う資格はないだろう。
実際、地球の危機を扱った映画なのにスクリーンに非日本人が一人も映らないこの映画を、外国人が観たらたぶん奇異なものに映るだろう。
俯瞰的な視点を持たない、島国根性の浪花節映画だと言われても反論できない。

映画は基本的にオリジナルの設定に忠実で、それに半ひねりくらいのひねりが加えられている。
森雪はブラックタイガー乗りに、島大作は子持ちに、佐渡先生は女性に、ガミラスやイスカンダルや放射能除去装置には最低限のSF的装飾が施されている。
アナライザーはしてやったりというところだろう。
総じてオリジナルを知る世代にかなり配慮したことが伺われる映画化である。
脚本の佐藤嗣麻子さんや山崎貴監督には感謝したい。

死んだかげぼし君はヤマトが好きだった。
かげぼし君に見せたかったなと思う。
研さんならこき下ろしただろうなと思う。
研さんの酷評も読んでみたかったなと思う。
やっぱり今日はちょっと感傷的になっているな。
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