ホビット/竜に奪われた王国

「ホビット/竜に奪われた王国」を観た。
最初から最後まで見せ場の連続であいかわらずクオリティー高いのだけど、今回は今ひとつ乗れなかった。
一つは、これは3部作の2作目の宿命だと思うけど、途中から始まって途中で終わった感が強くて、一本映画観たって言う満足感が得にくかったことがあるように思う。
実を言うと前作けっこう忘れてて、話に入るのにちょっと手間取った。
白状するが、原作も読んでないので、ええとどんな話だっけ?と思っている間にどんどん話が進んで、映像はすごいので引き込まれて観るんだけど、今いちストーリーを消化出来なかった。
まあ、これは観る側の問題ではあるけどね。
あまり熱心じゃない観客にとってはちょっと取っ付きにくい映画だったんじゃないかなあ。
ラストも、ここで終わるのかあ、って感じだし。

あと、緩急の緩があまりなくて、ずっと急ばかりなのもちょっとしんどかった。
長い映画なんでもうちょっと肩の力抜いたシーンがあってもよかったんじゃないかと思う。
ピーター・ジャクソン、どのシーンも全力投球で、まあそれがこの人の持ち味ではあるんだけど。

座る席間違ったというのもある。
普段からわりと前の方に座るんだけど、ベストポジションが取られていて、前から2列目の席にしたらさすがに近すぎた。
動きが激しいんで、かなり観づらい。
長年映画観てきて、席間違ったと思うことはあんまりないんだけど、今回は失敗。

いや、面白くなかったわけじゃないんだ。
樽に乗って川下るシーンのマンガ的なアクションも素晴らしかったし、大蜘蛛のシーンもよかった。
巨竜スマウグも迫力あった。

とりあえず早く3作目観たい。
3作目観るまでには原作読んどきます。
昔に比べても記憶力がたっと落ちてるんで、間空くとけっこう忘れるんだよなあ。
ちと情けない。
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ターナー展

神戸市立博物館の「ターナー展」に1日行ってきた。
ターナーの絵をまとめて見るのは初めて。

ターナーって言うとなんか印象派の元祖みたいに言われることがあるけど、実際にまとめて見ると印象派とは全然違うなあと思った。
19世紀前半イギリスのターナーと19世紀後半のフランスの美術運動である印象派を一緒にするのがそもそも無理があるわけで、印象派の画家たちがターナーに影響を受けたのは本当だとしても、絵に対する考えには大きな違いがあるように思った。
ターナーの絵の多くは風景画だけど、その描かれている風景はなんと言うか「ドラマティック」な風景だ。
ターナーは舞台の美術家や照明家がするように劇的な空間を演出する。
必要があればスモークも焚く。
そうして崇高で劇的な一瞬を作り出すのだ。
それは積み藁を日がな一日飽かず見つめた印象派の画家とは全然違う態度だと思う。

どっちかと言うと、ドイツロマン派のフリードリヒなんかに近いような気がしたら、ターナーとフリードリヒは1歳違いだった。
自然に対する関心の持ちようで言ったらずっとそっちに近い気がするけどな。

個人的には晩年の何が描いてあるのかよく分からない絵が好きです。
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