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ホビット/決戦のゆくえ

「ホビット/決戦のゆくえ」を観た。
二作目に今ひとつ乗れなかった僕だが、今回は十分楽しめた。

原題は「THE HOBBIT/THE BATTLE OF THE FIVE ARMIES」で、三つ巴ならぬ五つ巴の戦いを描く本作。
当然戦いのシーンが多いのだが、ファンタジーとはいえ今の時代に戦争を描くということの難しさにこの映画は真正面から向き合っている。
決して勇ましいだけの映画になっていない。

ライアン・ゲイジ演じるアルフリドという登場人物がいる。
戦争下でも自分が生き延びることと財宝をせしめることだけを考えている卑怯者である。
当然卑怯な振る舞いの報いに悲惨な最後を遂げてもおかしくないところだが、この映画ではアルフリドは生き残る。
そこに作り手のメッセージを感じる。
実際の戦争になったら僕もこんなものかもしれない。
そして勇ましい登場人物たちの中で、主人公は基本的に戦わないビルボ・バギンズなのだ。

もちろんエンターテイメントとしての見せ場は至る所に用意されている、というより全編が見せ場である。
個人的にはクリストファー・リー演じるサルマン(確か原作には登場しないはず)の雄姿にしびれた。
御年92歳とは思えないかっこよさである。
ところでこの映画には「ドラキュラZERO」でブラドを演じたルーク・エバンスがバルドというかっこいい役で登場している。
ということはドラキュラ役者が二人この映画に出ているということだ。
そういえばアゾグが氷の下に落ちるところは「凶人ドラキュラ」に似ているなあ。
いや、まあそれだけですけどね。

指輪物語三部作への接続も十分考えられていて、長いサーガを観終わった充実感があった。
近いうちに指輪物語、ホビット各3部作を通て観たい。
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夕陽のガンマン

今月はセルジオ・レオーネ監督の初期マカロニ・ウェスタン三部作(ドル箱三部作というらしい)を観ています。
二作目の「夕陽のガンマン」は1965年の作品。
ちょうど50周年に当たる。

前作のクリント・イーストウッドとジャン・マリア・ヴォロンテに加え、リー・ヴァン・クリーフが登場。
猛禽類を思わせる独特の風貌とダンディズム。
ちなみにウィキによるとクリント・イーストウッドは193センチ、リー・ヴァン・クリーフは188センチだそうだ。
背高いなあ。

物語はジャン・マリア・ヴォロンテ演じる強盗団の首領インディゴを二人の賞金稼ぎ(クリント・イーストウッドとリー・ヴァン・クリーフ)が狙う、という至ってシンプルなものだが、ますます冴えわたるエンリオ・モリコーネの音楽に乗せ、基本的にはドライに、時に感傷的に、ときにユーモアを交え、一編の詩のような作品に仕上がっている。
細かい突っ込みどころはいろいろあるが、とにかくかっこいい。

ところで、この映画の中でクリント・イーストウッドのモンコはリー・ヴァン・クリーフのモーティマーをやたら年寄り扱いするんだけど、クリント・イーストウッドは1930年生まれ、リー・ヴァン・クリーフは1925年生まれで5歳しか違わない。
まあ、確かに見た目はもっと離れて見えるけどね。
リー・ヴァン・クリーフ、この時まだ40歳だったのか。

次回は「続・夕陽のガンマン」。
「続」ってついてるけど、続編じゃないです。

東宝特撮ナイト第12夜(「フラバラ」と「大冒険」)

隔週水曜は東宝特撮映画を公開順に観ていく東宝特撮ナイト、2015年の第一弾である12夜は1965年公開の「フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)」と「大冒険」。
偶然なのだが、ちょうど50年前の映画だ。

今年は戦後70周年ということがよく言われているけど、当然50年前のこの映画は戦後20周年の年に公開された映画だ。
今から20年前というとちょうど阪神大震災の年で、当時の大人にとっては戦争というのはそれくらい近い過去の話だったのである。
ちなみに僕はこの年の7月に3才になった。

「フランケンシュタイン対地底怪獣」はナチスが日本に託したフランケンシュタイン(この場合は怪物の名前)の心臓から生まれた怪物の話だが、広島が舞台の一つになっていて、後に原爆ドームと呼ばれることになる広島県産業奨励館が映っていたり戦後の被爆者の姿が描かれていたりする。
怪獣映画としても楽しくて、何回か観てるけど面白い。
この時期の水野久美はとてもいいな。
ところで地底怪獣のバラゴンという名前は誰がつけたことになっているのだろう。
今回観たヴァージョンではニック・アダムスが一回、何の前触れもなくバラゴンという名前を口にするだけなのだが。

「大冒険」はナチス残党の陰謀団が行っている世界的な偽札事件に週刊誌の記者である植松(植木等)たちが巻き込まれるスケールの大きな喜劇映画だが、これが東宝特撮映画に入っているのは円谷英二が特技監督として入っているから。
前半はいくつかのアクションシーンで特撮が使われるくらいでそんなに円谷色強くないけど、クライマックス以降ばんばんスケールの大きな円谷特撮が出てくる。
脚本がよく出来ていて、日常の話から世界的な危機までを喜劇でくるんでスピーディーに見せている。
クレージ・キャッツ結成10周年記念映画でもあったそうで、ラストはクレージ・キャッツがクレージ・キャッツとして登場。
堪能しました。

次回は「怪獣大戦争」と「フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ」

阪神淡路大震災20年

阪神淡路大震災からまる20年経つ。
1995年1月17日をを僕は今はもうない一乗寺のおんぼろアパートで迎えた。
幸い僕自身の被害は皿を一枚割っただけだった。
地震で目が覚めてすぐにつけたテレビは日の出前の真っ暗な神戸の映像を映しているだけで状況がよく分からなかった。
いったん二度寝してから再びテレビをつけると、今度は黒煙を上げる神戸の町や倒壊したビルが次々に映し出されていて、絶句した。
SF映画の映像を見ているようだった。

当時わりとぶらぶらしていた僕は、京都のある映画サークルが避難所の子どものためにアニメ映画上映のボランティアを企画しているのを知って、それに参加した。
誰かの役に立ちたいというより、実際に現場を見てみたいという動機の方が強かった。
倒壊、半倒壊した建物や避難所の生活を目の当たりにして強烈な印象を受けた。
その後、西宮のボランティア組織にも参加し、各地から集まってきているボランティアと知り合ったり、現地でボランティアのコーディネートをしている人たちの活動を身近で見てやはり強い刺激を受けた。
僕が被災地の人たちにしてあげられたことはほどんどないに等しかったが、被災地が僕に与えてくれたものは巨大だった。
ひとことで要約することはとても出来ないが、人生観、世界観の基盤のようなものを与えられたような気がする。
テレビで見ていただけでは分からない何か重いものを手渡された感じがした。
それと同時にある種の高揚感も確かにあったのである。

2011年3月11日に東日本大震災が起きた時に、自身も被災地に行きたいと思い、学生にも行ってほしいと思ったのはその時の体験があったからだ。
学生が被災地に出来ることはたかが知れているだろう。
しかし被災地は学生にかけがえのないものを与えるだろう。
その価値は何十年も経ってから実感されるものかもしれない。

阪神淡路大震災の時は、生きている間にこれ以上の自然災害を目の当たりにすることはないだろうと思った。
しかし東日本大震災は起こった。
この列島に住んでいる以上、巨大地震と無縁になることはなさそうである。
被災地に足を運ぶこと、被災者の言葉に耳を傾けること、それは今目の前で起こっている悲惨を何とかしたいという気持ちから発するものだが、同時に次に起こる災害のためのものでもある。
実際、東日本大震災では阪神淡路大震災でのボランティア経験者も大きな役割を果たしたのである。

僕らが当時ボランティアの端くれとして貴重な体験が出来たのは、ガイドもなにもないところで奔走した多くの無名のボランティア・リーダーがいてくれたからである。
彼らに感謝すると同時に、表現者としての自分には今何が出来るのかを改めて考えたい。

荒野の用心棒

今さらですが明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

このブログは別に映画の感想ブログじゃないんですが、事実上そうなっていて、今年は他のことも描きたいなあと思いつつ、今年も一発目は映画の感想です。
去年の12月のロビン・ウィリアムズ追悼特集用に買った「グッド・ウィル・ハンティング」がまだ観れてないんだけど、2014年1月の月極映画祭は、去年が「荒野の用心棒」本国公開50周年だったということで、1年遅れでセルジオ・レオーネのマカロニ・ウェスタン特集。
毎週月曜、初期のいわゆるドル箱三部作を順番に観ます。

今週の月曜に観たのはその「荒野の用心棒」。
黒澤明の「用心棒」の無断リメイクだけど、監督のセルジオ・レオーネ、主演のクリント・イーストウッドの名を一躍高め、マカロニ・ウェスタンが世界的に認められるきっかけとなった映画。
マカロニ詳しくないんで、ごちゃごちゃ書きませんが、正月に観るのにふさわしいかっこいい一本。
エンリオ・モリコーネのテーマ曲に合わせて、オレンジと黒と白だけのアニメーションが流れるオープニングからしてかっこいい。

舞台がメキシコとアメリカの国境付近に設定されているのもいい。
この国境の町という設定と「用心棒」の二つの家族が向かい合って敵対している町のイメージが重なる。
英語版のタイトルは「FISTFUL OF DOLLARS」だが、元々のタイトルは「MAGNIFICENT STRANGER」だったそうで、その方がこの映画の内容をよく表している。
境界の町を大いなるよそ者が通りかかり、悪を一掃して去っていく。
一陣の風のごとし。

本当はこれ年末に観るのが正しいのかもね。
その年の厄を払って、新しい年を迎えるのにいいかも。
大掃除の映画だからね。

今年がいい年でありますように。
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