メアリー・カサット展

今日は美術館巡り。
洋画コースの生駒泰充先生が出品されている二紀展を見に京都市美術館に行って、ついでに同じ京都市美術館の若冲展とお隣の京都国立近代美術館のメアリー・カサット展を見てきた。
二紀展の生駒先生の作品は素晴らしかったのだけど、残念、会期は今日までである。
若冲展とメアリー・カサット展はついでに見に行った。たぶんついでがなければわざわざ見に行かなかった。
若冲は水墨画が中心で若冲の筆さばきはかっこいいのだが、いかんせん最近の若冲ブームで人が多い。
まあ東京都美術館の若冲展に比べればずっとましだったのだが、人混みが苦手なので見やすい作品だけ見てそそくさと出てきてしまった。
で、メアリー・カサットである。
この印象派の女性画家については全く知らなかったし、母子像の画家と聞いてもあんまり興味をそそられなかった。
最初の部屋に展示されている「赤い帽子の女性」と言う絵を見ておっと思った。
下ぶくれの顔、赤い頬、団子鼻、太い眉、お世辞にも美人という顔ではない。
でも個性的でリアルで生き生きしている。
メアリー・カサットの描く女性は(女性の絵が大半なのだが)、それぞれに、顎がはっていたり、目がくぼんでいたり、強情そうだったり、生意気そうだったりして、一人一人がとても個性的だ。
理想化された女性像ではなく、それぞれのモデルの個性を尊重して描いていることがよく分かる。
カサット自身パリの国立美術学校が女性の入学を認めていなかった時代に単身フランスに渡って(カサットはアメリカ生まれ)絵の修行をした人である。
強い意志と聡明さを持った個性的な女性だったに違いない。
絵のタッチも同時代の多くの男性画家に比べても大胆である。
確かに母子像を多く描いた画家なのだけど、女性画家と言うだけで「母性的」とか「繊細」とか「温かいまなざし」とかいう言葉と結び付けられてしまうのは違うのではないかと思った。
僕自身、女性で「母子像の画家」と聞いてそういうステレオタイプな印象を持ったのだが。
ちなみに展示されている絵の中で一枚いかにも典型的に可愛らしい少女の絵があるのだが、その絵のタイトルは「青い服を着た少年(No.2)」である。

コレクション展の「梶原緋佐子」と「創る女たち」(テキスタイルコースの上野真知子先生の作品も展示されている)という特集もカサットに合わせた女性特集だが、当然ながら一人一人が全く違う個性だ。
クリエイターにとって女性であることが特別の意味を持たない時代が早く来ればいいのに、と思う。
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