ナイト・オン・ザ・プラネット

なんだか変に疲れた一日。
帰って「ナイト・オン・ザ・プラネット」のDVDを観る。
ジム・ジャームッシュの1991年作品。
宇宙に浮かぶ地球(模型)の映像にトム・ウェイツのだみ声がかぶる。
「ナイト・オン・ザ・プラネット」はロサンジェルス、ニュー・ヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキの5つの都市の深夜タクシーを題材にしたオムニバス。
都市の映像以外はだいたいタクシーの中の運転手と客の会話だけで構成された変わった作品。
ジャームッシュはこういうの撮るとむちゃくちゃ上手い。
後の「コーヒー&シガレット」でもテーブルはさんで会話するだけのオムニバスですごく面白い映画を撮っていた。
ロサンジェルス編はドライバーがウィノナ・ライダーで、客がジーナ・ローランズ。
僕はこの映画のウィノナが一番好き。
口が汚くて、男の子みたいなかっこして、煙草ふかして、めちゃキュート。
将来の夢が整備工、と言うのもいい。
他のエピソードもみんなよくて、おもしろうてやがて悲しき。
パリ編ではベアトリス・ダルが盲目の客を演じている。
盲目の美女と言えばチャップリンの「街の灯」の花売り娘なんか連想するけど、この映画のベアトリス・ダルはそういう健常者の勝手なイメージとはかけ離れたリアルで凄みのある盲人を表現している。
ヘルシンキ編のドライバーはアキ・カウリスマキの映画でおなじみのマッティ・ペロンパー。
彼の役名がミカで、3人の客の中で唯一名前の出てくるのがアキ。
これはミカ&アキのカウリスマキ兄弟に対する友情の印なんだろう。
ジャームッシュの市井の人に対する愛情がひしひしと伝わってくる映画。
こんな疲れた日には沁みる映画だった。
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