フランケンシュタインの花嫁

「フランケンシュタインの花嫁」のDVDを観る。
続編が一作目より高い評価を得ることはめったにないが、その例外的作品。
怪物の孤独がよりいっそう克明に描かれ胸を打つ。
子どもの頃、「フランケンシュタイン」のジュブナイル版を読んで、怪物の孤独に涙したのを覚えている。
その頃の一番の愛読書は「フランケンシュタイン」と「宇宙戦争」だった。
映画版は原作の多くのエピソードを省いているのだが、この作品には一作目で描かれなかった、怪物と盲目の老人との友情や女の人造人間の創造といったエピソードが描かれている。
また、前作ではしゃべれなかった怪物がこの作品では片言ながらしゃべる。
(原作では怪物は驚異的な言語能力を有している。)
この作品はむしろ一作目以上に原作の精神を色濃く受け継いでいるように思う。

原作にない設定で興味深いのはプレトリウス博士というキャラクターの存在で、比較的原作のイメージに近い悩める青年科学者フランケンシュタインに対し、より悪魔的なマッド・サイエンティストである。
プレトリウスが自分の作ったホムンクルスを見せるシーンはこの映画の見せ場の一つ。

そして、エルザ・ランチェスター演じる「花嫁」。
出番は少ないが、強烈な印象を残す。
あの印象的な髪型は「ロッキー・ホラー・ショー」でもパロってましたね。
スティングがフランケンシュタイン博士を、ジェニファー・ビールスが「花嫁」を演じた「ブライド」という映画があったけど、今DVD出てるのかなあと思って調べたら、ちょうど12月頭に出るそう。
思わず注文しちゃいました。

ラストで怪物がフランケンシュタインを逃がして、「生きろ」と言うんだけど、原作でも怪物は生みの親であるフランケンシュタインに愛と憎しみのアンビヴァレントな感情を持っている。
その辺も原作の精神が受け継がれていると感じる。

ちなみに監督のジェームズ・ホエールはカミング・アウトしたゲイである。
当時としては珍しかったのではないか。
迫害されるものの孤独をよく知っていた人だろう。
そのホエールを主人公に、ゲイであるビル・コンドン監督がやはりゲイであるイアン・マッケランを主演に撮った「ゴッド・アンド・モンスター」という映画があって、未見なのだが、DVDが出ているのでこれも注文してしまった。
最近DVD買いすぎだなあ。

明日は「フランケンシュタイン復活」を観る予定。
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