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東映ポルノ二本立て

水曜日はB級ナイトなのである。
第4水曜はポルノ映画。

「ポルノ映画」というタームは日本ではちょっと特殊な使われ方をしている。
大手映画会社が劇場用に作ったものだけが「ポルノ映画」と呼ばれているのだ。
独立系映画会社が作っているものは「ピンク映画」と呼ばれていて、それははっきり区別されている。
大手で「ポルノ映画」を作ったのは東映と日活だ。
だから、日本映画で「ポルノ映画」と言えば、たいてい東映ポルノか日活ロマンポルノになるのである。

今日観たのは、東映の方。
一作目は1968年の石井輝男監督作品「温泉あんま芸者」。
「温泉芸者」シリーズの第1作目で、このシリーズ第4作目の「温泉みみず芸者」(1971年)というのが日本で最初に「ポルノ映画」という言葉を使った映画らしいよ。
ウィキ様によると。
この頃はまだそれまでから使われていた「ピンク映画」という名称だったよう。

石井輝男監督といえば、怪作「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」の監督で、晩年はつげ義春やつげ忠男作品を映画化した「カルト」な作家、というイメージがあるけど、下世話な娯楽作品も数多く手がけている。
「温泉あんま芸者」は、ちょっと「まんだら屋の良太」を思わせる、温泉街を舞台にしたどたばた劇。
ピンク、と言ってもだいたい上半身ヌード止まりで、主演級の女優は乳首もなかなか見せない。
温泉場での派手なキャットファイトのシーンがピンク的には一番の見所かな。
あと、野球拳のシーンは、時代だな、と感じさせる。
作りはすごくぬるいんだけど、さすがに東映作品だけあって、けっこうお金かけてる感がある。
役者も吉田輝男とか芦野雁之助とか由利徹とか金子信雄とか、芸達者で癖のある人がたくさん出ていて豪華。
女優の方では、橘ますみが可憐な主人公を演じ、三原葉子がリーダー格の芸者を貫禄たっぷりに演じている。
この頃の女優は体臭を感じさせるのがいいね。
石井監督も妙に匂いにこだわってるしね。
口臭とかおならとか。

二作目はちょっと時代が飛んで、1974年の鈴木則文監督作品「聖獣学園」。
主演は多岐川裕美。
これがスクリーンデビューである。
修道女だった母親の死に疑問を持つ魔矢(多岐川裕美)が修道院に入って…というような展開。
なんか前にも似たようなあらすじ書いた記憶が…
鈴木則文監督自身の原作による沢田竜治の劇画が元になっているらしいが、どうも劇画版は単行本化されていないみたい。残念。
多岐川裕美は演技はかなり棒読みだけど、さすがに美しい。
ヌードシーンも果敢にこなしていて、それだけでも十分観る価値がある。
まあ、いろいろ問題ある映画ではあるけどね。
修道院やキリスト教に対する悪意ある描き方も、70年代だから許されたんだろうなあ、って感じだし、長崎原爆を絡めているのに至っては、さすがに不謹慎だろう、とも思う。
70年代の物語の基盤に「権威に対する反逆」というテーマがあって、権威側(宗教であれ政治であれ警察であれ学校であれ)は徹底して悪く描かれ、それに反逆する側はみんな好意的に描かれる。
70年代的にはそれでOKだったのだ。
今観るとさすがにどうよ、って思うけどね。
その権威に対する反逆、というテーマを隠れ蓑にして、けっこう背徳的なシーンをばんばん入れていて、そっちの方がむしろやりたかったことなんじゃないか、って気はする。
映像的には見所もあり、個人劇には楽しんで観ました。
まあ、なんといっても多岐川裕美だからね。
DVD化されてくれてよかった。
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