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ラファエロ展とフランシス・ベーコン展

連休は東京に行っていたのだ。
5日がコミティアだったので、それ合わせで行って、展覧会二つと舞台一つ見てきた。

3日は展覧会二つ。

一つは国立西洋美術館でやっている「ラファエロ」展。
日本初のラファエロのまとまった展覧会、ということだ。
GWの上野は人が多く、会場もけっこう賑わっていた。
立ち止まって見れない、というほどではないが、落ち着いて見るには人が多すぎる。
初期の作品では「父なる神、聖母マリア」という、ちょっと不自然な形で切り取られた作品が魅力的。
ポスターになっている「大公の聖母」は、下は室内の背景があったものを、後世になって黒く塗りつぶされたものであるそう。
そのせいというわけでもないだろうけど、僕はあまり感銘を受けなかった。
変った構図の「牢獄から解放される聖ペテロ」はなかなか。
小品ながら「エゼキセルの幻視」は一番の見ものかもしれない。
ラファエロの原画を元にした版画やタペストリーも興味深い。
ただ、鳴り物入りの展覧会にしては、想像以上にこじんまりとしていた、という印象。
やっぱりラファエロを見たければイタリアに行け、ということか。
もしこれから行かれるのなら、常設展示のほうもご覧になるのをお勧めする。
作品は優品ぞろいで混んでもいないので、ゆったりアートを堪能するにはこっちの方がいいかも。

次は東京国立近代美術館の「フランシス・ベーコン展」に向かう。
こちらはたいへん見応えがあった。
初期の「人物像習作Ⅱ」からしてすでにただならぬ作風。
「習作」とついた作品が多いが、いずれも大作であり完成度も高い。
「習作」というタイトルの作品と理解していい。
ベラスケスを元にした作品は、たぶん初めてフランシス・ベーコンという名を知った作品。
実物の持つ迫力は想像以上だった。
ゴッホをモチーフにした作品は初めて知ったが、激しい色彩の中に突き詰めた孤独が感じられる作品だった。
見ていて胸苦しくなるようないたたまれなさを感じる。
後期の作品は、人物部分を除くと単純な色面の構成になっていて、その部分だけ見るとインテリアデザイナーだったというベーコンらしい、むしろお洒落なコンポジションなのだ。
その空間の中に、それと全くかけ離れた強烈な違和感を持って、変形した身体が描かれている。
美しい、といのではないが、見ていて目が離せなくなる作品群。
一見シンプルで調和の取れた世界の中で、それとは隔絶して何かを絶望的に希求している肉片。
それはその一見調和の取れた世界そのものの裏側にある何かうにょうにょしたものが次元の裂け目から這い出たようでもある。
ある意味SFっぽい。
ていうか、ディックっぽい。
忘れがたい展覧会だった。
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