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ハリーハウゼン追悼Part3

今日はいろいろあったけど、とりあえず水曜の夜はB級ナイトだ。
ハリーハウゼン追悼の第3弾でDVD2本観た。

1本目は「恐竜100万年」。
言わずと知れた恐竜映画の古典だ。
制作はハマー・プロですよ。
ハマー、実はホラー以外にも色々作ってるのだ。
オリジナルタイトルは「ONE MILLION YEARS B.C.」だから、この「100万年」というのは日本で勝手につけたタイトルではない。
100万年前なら恐竜はとっくの昔に滅びてるし、人類の祖先はラクウェル・ウェルチまで進化してないよ!とか言ってはいけない。
この映画には全身に毛の生えた原始人類も出ていて、まあこれはそこそこ妥当なライン。
そこに、まだ知られていない現生人類に近い突然変異種の部族がいて、さらにその場所がたまたまコナン・ドイルの「失われた世界」みたいに恐竜の生き残っている世界だったのである。
そう考えればおかしくない。
うん、おかしくないおかしくない。

この映画の素晴らしいところは、冒頭のドキュメンタリー風のナレーション以外、一切英語が使われていないことだ。
原始人類はなんか原始人類語をしゃべっている。
もちろん字幕などない。
それでも、だいたいストーリーは分かる。
今回改めて観ると、けっこう込み入ったストーリーなんだよね。
荒地に住む比較的文化レベルが低い(でも紀元前100万年ならかなりハイレベル)な黒髪の部族と海辺に住む比較的文化レベルが高い金髪の部族があって、主人公のトゥマクは黒髪一族、ヒロインのロアナは金髪部族。
黒髪部族の中の父子、兄弟間の権力闘争や部族間の文化伝達などを織り込みつつ、なかなかにリアルで重厚なドラマが展開する。
それが全部原始人類語。
ほとんど一語文。

最初に登場するのはダイナメーションの恐竜ではなく、なぜか実物のイグアナを合成で巨大に見せたモンスターで、このチープさがなかなかたまらない。
あと出てくるのは、ブロントザウルス(アパトサウルスではない。断じてアパトサウルスではない。大事なことなので二度言いました。)、アーケロン(なぜかこれだけ「アーケロン」と呼ばれている。紀元前100万年からアーケロンはアーケロンだったらしい。)、アロサウルス(もちろん尻尾を引きずっている)、プテラノドン風の翼竜、それとは違う種類の翼竜(普通翼竜の羽は小指が伸びてその小指と前肢、脇腹の間に皮膜があるのだけど、この2種類の翼竜は3本の指が長く伸びていて、一見蝙蝠の羽に近い形。)トリケラトプス、ケラトサウルス(もちろんこの2頭が闘うのだ。)。
どれも素晴らしい。
そしてクライマックスの天変地異は、今も変らぬ人類の自然に対する無力とそれにもかかわらず生きていく人類のたくましさを描いて感動的。
今も色褪せぬ名作である。

2本目は「シンドバッド虎の目大冒険」。
シンドバッドシリーズ3本目。
お金はそこそこかかっているはずなのだが、ご都合主義の脚本と緊迫感のない演出で、ぐだぐだ感は否めない。
ダイナメーションもなんというか、地味。
最初の地獄から来た何かも、場末のエーリアンみたいなしょぼさだし、あと出てくるのは、青銅のミノタウロス、ヒヒ、巨大化した(30センチくらい)蜂、巨大セイウチ、一本角の原始人(?)、最後にサーベルタイガー。
ミノタウロスと原始人は特殊メイクで十分じゃん、っていう造形だし、ヒヒ、蜂、セイウチは実在する動物なんで、なんでこれをわざわざダイナメーションで?というセレクト。
サーベルタイガーと一本角の原始人の対決がいちおう一番の見せ場だけど、新味はない。
シンドバッドを演じたパトリック・ウェインはジョン・ウェインの息子、二人いるヒロインの一人を演じたタリン・パワーはタイロン・パワーの娘だそうだが、親が見たら泣きそうだ。
いや、責任は脚本家と監督にあるんだけどね。
ハリーハウゼン本人がプロデュースに加わってなんでこうなっちゃたんだろう、という駄目なファンタジー映画の見本みたいな映画。
だがしかし、このいかにもシリーズ末期のぐだぐだ感を楽しんでこそのB級道である。
少なくとも「そこそこよく出来たヒューマンドラマ」なんかより絶対こっちの方が面白い。

青銅のミノタウロスはロングでは実際人が着ぐるみで演じているのだが、演じているのはピーター・メイヒュー、後のチューバッカである。
これがデビュー作。
はい、一つ勉強になりましたね。
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