B級ナイト通常運転(その2)

二本目は「吸血男オクトマン」。
1971年のアメリカ映画。
こっちは打って変わって、最初からB級色全開!
いきなり冒頭、タコ人間が暗闇から現れる。
タコ人間、手が4本あって、足が二股に分かれているので、それでなんとか八本足は確保している。
しかし、着ぐるみでタコを表現するのがそもそも無理がある。
蛸の八ちゃんかよ!
なんか手振り回してるけどかわいいぞ!

映像も演出も編集も演技も何もかも素人くさい。
なんかホームビデオ並みの映像だ。
そこに70年代初頭の安っぽいキーボードの変な音とかがかぶる。
たまらん。

舞台はメキシコ。
放射能汚染の調査をしている科学者が主人公。
そこで奇形のタコを見つける。
奇形のタコだと言われても、一見して作り物と分かることを除いて、どこがどう奇形なのかよく分からない。
主人公が環境なんとか機関に資金の申請に行っている間に、そのタコを取り返しにオクトマンがやってきて最初の犠牲者が出る。
あのタコ、子どもだったのかね?
ガッパ?
なんとか機関からお金が出ないので、サーカスとかのプロモーターみたいな男に資金援助を頼みに行く下りもよく分からない。
オクトマンを見世物にして売ろうというのだろうか。
主人公の目的は放射能汚染の実態を調査することではなかったのであろうか。
様々な疑問を孕みつつ、物語は脈絡なく展開する。
オクトマンはかなり出ずっぱりである。
フラグとかなしにいきなり出てくる。
油断できない。
ちなみにオクトマンから見た映像がなんか、複眼で見てます、的な映像なんだけど、タコは複眼ではない。
オクトマンも複眼にはなっていない。

いちおうオクトマンがヒロインをお姫様だっこして連れ去るお約束シーンもあるけど、オクトマンが人間の女性に恋したのか、それとも隠れ家に持って帰ってゆっくり食べようとしたのか判然としない。
ヒロインの方は、なんかそれでオクトマンと自分に特別な関係があるように感じるみたいなんだが自意識過剰ではないだろうか。
けっこういい年だろう、あなた。
網で捕まえたオクトマンを見張りつつヒロインともう一人の男が何かロマンチックな会話を意図したと思しきよく意味のわからない会話をしている間にオクトマンがいきなり現れる。
網を破るシーンとか全くなし。
何を見張っていたのか君らは。

突っ込みどころ満載な映画なのだが、俺たちのタコ人間を見せたい、というシンプルな願望が一貫していて気持ちいい。
一貫しているのはそこだけで、後は一貫したものは何もない。
環境汚染がどうとか人間の存在がどうとか永遠がどうとか、セリフには出てくるけど説得力は全くない。
主人公のロマンス・グレーの科学者も最後まで何考えてるのか分からない。
でもこういう映画に「ヒロシマ」とか引き合いに出すの止めて。
それ不謹慎ですから。

オクトマンの造形はリック・ベイカーだそうだ。
後に「スター・ウォーズ」とか「狼男アメリカン」とか「ヴィデオドローム」とかを手がける特殊メイクの神様だ。
青春の1ページだね。
スポンサーサイト
プロフィール

おがわさとし

Author:おがわさとし
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR