友松直之監督二本立て

水曜夜はB級ナイトと称して一人黙々とB級映画DVD二本立てを観ているわけだが、基本観ているのがかなり昔の映画である。
たまには新しめの映画を観ようと思って、今回は友松直之監督の映画のDVDを二本観た。
友松監督の作品は「吸血少女対少女フランケン」を劇場で観ている。
なかなか楽しい映画だった。
ちなみに斉藤工という俳優さんはこの映画で初めて見た。
その後見たのが三池崇史監督の「愛と誠」の岩清水君役だったので、僕の中では斉藤工さんはキワモノ役者である。
この後どんな映画に出てもたぶんそのイメージは変らない。

今日観たのは「メイドロイド」と「レイプゾンビ」。
以下ネタバレごめん。

「メイドロイド」は正確には「AアイI高感度センサー搭載メイドロイド」で、「アイ」はちっちゃい文字。
AIを「アイ」と読ませているのである。
主演は吉沢明歩さん。
老人上野(野上正義)がもう動かなくなったメイドロイド(吉沢明歩)と暮らしている。
この家の昭和感がなかなかいい。
丸いちゃぶ台、縁側、北海道土産のしゃけをくわえた熊の置物。
この老人が子どもの頃にロボット開発をしている親に与えられたのがメイドロボットのマリアという設定。
子ども時代の映像には古いブラウン管テレビ(白黒にちがいない)が出てくるので、たぶん上野は僕と同じくらいの年齢。
その時代にそんな高度なロボットがあるわけないわけだがこれはファンタジーなのである。

その上野とマリアの話と並行して、機械による連続レイプ事件の話が進行する。
二つのストーリーは直接からまないのだけど、反転した関係にあって、最後に綺麗にクロスする。
ホスト系モテ男に対するルサンチマンをちらつかせながらも、この映画はこっ恥ずかしいほどの純愛のお話である。

マリア役の吉沢明歩さんがいい。
他の女優がやったら、ないわ、と思うようなセリフも、アッキーだとありに思えてくる。
上手いとは言えないのだけど、清潔さとエロさを兼ね備えた吉沢明歩さんならではの存在感だ。
サイドストーリーの方も設定は面白い。
AIBUってのがなかなか秀逸。
こっちの話ももう少し掘り下げられたらよかったんだと思うけど、そこはちょっと惜しい。
あと最後の「呪文/キーワード」は1回ずつで十分だと思うんだけどなあ。


もう一本は「レイプゾンビ」。
これは面白い!
世界中で男たちが知性を持たず女を犯そうとするレイプゾンビになるという現象が起こる。
そのレイプゾンビを止めるにはペニスを切るしかない!

もちろんこの設定はジョージ・A・ロメロの偉大なゾンビ・サーガを元にしているわけだが、馬鹿馬鹿しくも壮絶で気の利いたパロディーになっている。
パロディーと言ってもちゃんと終末SF的な押さえどころは押さえていて、映画としてはチープなのにけっこうスケール感がある。
いや、それにしてもテ○ドン!
それやっちゃうのか!
ここまでやってくれると不謹慎通り越して痛快。

小沢アリスさん、小林さやさん、亜紗美さん、あいかわ優衣さんがそれぞれタイプの違うヒロインを演じる。
4人それぞれに見せ場があって飽きさせない。
なかでも一番見応えがあったのが巫女姿のカナエ(亜紗美)が日本刀とマシンガンを持ってレイプゾンビたちと戦うシーン。
けっこう本格的なアクションシーンで気持ちいい。
亜紗美さんって「片腕マシンガール」にも出ていた人か。
アクションがちゃんと決まっている。
かっこいい。

童貞オタクの神主役の中沢健もいい味出してたし、特別出演の内田春菊先生も素晴らしい。
やっぱり存在感あるなあ。
特殊メイクとかはしょぼいんだけど、それもまた味。

あと、受胎告知とアマテラスの岩戸隠れをテーマにした古今の名画が多数使われているんだけど、この罰当たり具合もいい感じだ。
やっぱこういうことやってこそのB級ですよ。
満足。


「メイドロイド」も「レイプゾンビ」も続編があるので、友松監督特集はまだまだ続くよ。
次回は来月第2水曜の予定。
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