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夏休み特選名作SF映画二本立て

水曜はB級ナイトなのだけど、夏休みなので趣向を変えて、宇宙SFの古典的名作DVDを二本観た。
観たのは「宇宙水爆戦」(1955年米)と「禁断の惑星」(1956年米)。
もう古典中の古典ですよ。
今さらだけどネタバレご免。

「宇宙水爆戦」を観るのはたぶん二度目。
実は話全然話覚えていなかった。
あまり面白くなかった印象があったんだけど、どうしてなかなか見応えがある。
前半のサスペンスは桑田次郎先生の絵が似合いそう。
おでこの広いエクセターも桑田次郎先生っぽい。
後半惑星メタルーナに行ってからの映像がたまらん。
この時代のマットアートは素晴らしいなあ。
古きよきSFアートのよさが満喫できる。

宇宙戦争に巻き込まれていく地球人科学者の男女には今ひとつ感情移入できないんだけど、この映画の主役は二つの世界の狭間で苦悩する異星人の科学者エクセターであろう。
クレジットの配役順もエクセター役のジェフ・モローがトップで、ヒロイン役のフェイス・ドマーグが二番目、ミーチャム博士役のレックス・リーマンが三番目になっている。
特に後半は地球人二人は単なる目撃者で、一つの世界が滅びる悲哀がこの映画の肝だと思う。
有名なメタルーナの昆虫型ミュータントはストーリー上は別に出てこなくて全然かまわない扱い。
いちおうSF映画と言えば、モンスターが出てきて、ヒロインが黄色い悲鳴を上げる、というのがお約束だったんだろうね。
そういうシーンちゃんと用意してあります。
ミュータントの最後はそれなりにいいけどな。
造形はすごくいいし。

ちなみに邦題は全然内容と合ってません。
原題は「THIS ISLAND EARTH」。
なかなか趣のあるタイトルだと思う。

二本目の「禁断の惑星」は何度か観ている。
と言っても最後に観たのは10年以上前、もしかしたら20年以上前くらい。
けっこう細部忘れてた。
23世紀の話なんだね、これ。
23世紀にしてはアナログな感じだけど、地球人が広い宇宙に進出している時代を描いている映画って意外と少ないように思う。
「宇宙水爆戦」も時代は現代。

久しぶりに観て思ったのは、こんなにホラーテイストな作品だっけ?ってこと。
見えない怪物、というのはホラーの定番ネタだし、一人一人隊員が殺されていく展開もホラー的。
クライマックスのシーンもけっこう怖い。
同時にフーダニットもののミステリー的な要素もある。
解決部分は今観ると単純なのだが、当時としては画期的だったろう。
「ジキル博士とハイド氏」や「狼男」などのテーマのSF的展開と言える。

昔何かで読んだのは、イドの怪物は、モービアス博士の無意識ではなく、アルタの無意識だという説。
確かにそう考えてもつじつまが合うし、その方が話としては面白い。
脚本家や監督がそれを狙っていたかどうかは分からないけど、そう考える余地はあるようだ。

こちらもマットアートやセットが素晴らしく、50年代半ばというのがSF映画の黄金時代の一つであったのがよく分かる。
ロビーも改めて見るとよく出来ているね。
ディテールが素晴らしい。
イドの怪物のアニメーションは今観るとかわいすぎる気がするけど、アニメーションと実写の合成そのものはよく出来ている。

2本とも50年代半ばの映画だけど、この時代の映画にありがちな、冷戦を反映した、侵略者を退治して終り、という構造になっていないのもいいね。
志の高い映画だと思う。
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