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パシフィック・リム

この夏一番の話題作(僕近辺では)、「パシフィック・リム」を観てきた。
ネタバレするほどのことはないんだけど、ネタバレご免

日本の怪獣映画やロボット・アニメが、すでに日本人だけのものでなく世界の財産なのだ、ということを強く感じさせられた一作。
メキシコ人のギレルモ・デル・トロ監督にこれを作られたのがうれしくもあり、悔しくもあり。
巨大ロボット対巨大怪獣、という夢の対決をデル・トロは奇をてらわず、正攻法で描いた。
ストーリーそのものはとてもシンプル。
太平洋に次元の裂け目が出来て、そこから怪獣が現れることが日常になった世界。
それに対抗するのは二人の人間が操縦する巨大ロボット、イェーガーたち。

まず、怪獣(映画の中でも「カイジュウ」と呼ばれている)が海から現れる、というのがいい。
ゴジラもモスラも最初は海から現れた。
怪獣と海は切っても切り離せない。
ロボットも日本のロボットアニメを踏襲しつつ、実写でリアルに再現した。
パイロットが乗り込んだ頭部を胴体にドッキングするところなんて、わくわくした。
個人的には三つ子の中国人が操縦するクリムゾン・タイフーンが好み。
しかし同時にこの映画は、ドラゴンを倒して王女を獲得するという西洋的な物語でもある。
王子と王女がいっしょに闘う、という現代性も加味した上で。


で、面白かったことは面白かったのだけど、いくつか不満もある。

まず第一に、怪獣映画の醍醐味は、最初に前兆があってから怪獣が姿を現すまでのわくわく感にあると思うのだけど、この映画ではその部分は冒頭のナレーションでざっと紹介するだけに終わっている。もったいない。

第二に、ロボット・アニメの醍醐味は、ロボットを開発して、最初にパイロットが乗り込んで出陣する時のわくわく感にあると思うのだけど、以下同文。

第三に、ロボットと怪獣の対決が、基本夜のシーンになっていて、それはそれでリアルでいいのだけど、明るい太陽の下で闘うシーンも見たかった。少しくらいちゃちく見えても、怪獣映画はそれでいいはず。

第四に、最後に現れたカテゴリー5の怪獣が、今までの怪獣とどこが違うのか今ひとつ分からず、残念な気がした。暗いシーンが多かったのもあるのだけど、怪獣一体一体をもうちょっとしっかり見せてほしかった。

第五に、仮にも本多猪四郎に捧げるのなら、核兵器の扱いにはもう少しデリカシーがほしかった。日本人にとってはそこはとてもデリケートな部分なのだ。

最後に、「PACIFIC RIM」の邦題を「パシフィック・リム」にしちゃう安易さはどうなのかと。
ぴんと来ないでしょ、それじゃ。
「敵は太平洋!!/怪獣・ロボット大決戦」とかでいいじゃないか。
で、オタクは「敵太」とか「敵怪」とか略すの。

で、不満もあるけど、不満言いつつも、やっぱりこれは楽しい映画だ。
天国のY君にも見せたかった。
デル・トロ監督にはぜひ「パシフィック・リム・ビギンズ」を撮ってほしい。
そして日本のクリエイターにも、本家の意地を見せてほしい。
怪獣がいない世界なんて、味も素っ気もないよ。
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