清須会議

たまには今の映画についても書くよ!
先日MOVIX京都で「清須会議」と「利休にたずねよ」の二本をはしごして観てきた。
もしかすると勘づいている人がいるかもしれないが、僕は勝手に特集を組んで映画を観るのが好きだ。
この日観た二本は同時代で、両方織田信長、豊臣秀吉が出てくる。
特に秀吉が大きな役で出ている。
というわけでこの日の二本は「秀吉映画特集」なのだ、

と言っても、僕はいわゆる戦国武将というものにほとんど興味がない。
中学高校の頃僕は歴史が嫌いだったのだが、その理由は、今考えると、僕は政治家と軍人に興味がなかったのだと思う。
そして中学高校で習うのは主に政治家と軍人の歴史である。
武将というのは政治家で軍人なので、そもそも興味が薄いのだ。

なのに「清須会議」を観ようと思ったのは、もちろんこれが三谷幸喜監督の作品だからだ。
と言っても、三谷映画は最初の「ラヂオの時間」しか観ていない。
それ以前に舞台をいくつか観ていて、舞台版の「ラヂオの時間」がすごく好きだったんだけど、映画版は舞台ほどは面白くなかった。
やっぱり舞台と映画は違うよなあ、と思った。
そんなわけで、新作映画が出ても、興味はあるけどパス、みたいなのが続いたのだった。

で、この映画だけど、これは「織田信長が本能寺で討たれた後、織田家の跡継ぎを決める会議」を舞台にした映画だ。
これはちょっと興味を引かれた。
普通、映画監督はこんな設定の映画は撮らない。
会議がメインの映画なんて戦前のドイツの「会議は踊る」くらいしか思いつかない。
(観たけどよく覚えていない。)
いや、他にも何本かあるかもしれないけど、まあ普通撮らない。
画面に動きがなくて絵が作りにくいからだ、
これは舞台の脚本、演出家である三谷幸喜ならではの映画になっているんではないか、と期待した。

前置きが長くなった。
もう感想は短めにしときます。
面白かった!
最初の本能寺の変のくだりを除いて、ほとんどが会議の行われた清須城での五日間だけを描いているのだが、その駆け引きの面白さ、個々のキャラクターの描き分けの巧みさ、さすがだ。
そこここで笑わせられながら観ていると、最後にはじわっと感動させられる。
オールスターのキャスティングが見事で、柴田勝家の役所広司、豊臣秀吉の大泉洋はもちろん、小日向文世、佐藤浩市、でんでん、浅野忠信、寺島進等、どの役も一癖あって、リアルだ。
映像的にも、美術が素晴らしくて見応えがあった。
空間の使い方が絶妙。
何より、隅々まで計算され尽くした作りが昔観て感心した三谷喜劇の面白さそのものだった。

あと、鈴木京香たちがお歯黒塗ってたのが印象的。
時代劇で本当にお歯黒塗ってるのってあまり観たことないと思うんだけど、こういう感じなのかあ。
この美意識は分からんなあ。
イカスミパスタ食べたあとみたいだ。

ちなみに三谷監督が参考にしたのは「会議は踊る」じゃなくて「十二人の怒れる男」だそうだ。
あ、それがあったか。
こっちもすごく面白い映画ですよ。
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