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東宝特撮ナイト第1夜(その1)

毎週水曜のB級ナイト、第1、第2水曜が怪獣デイで第3、第4水曜がポルノデイ、ということにしていたのだけど、今年は怪獣デイにディアゴスティーニの「東宝特撮映画DVDコレクション」全65作を公開年代順に観ることにした。
「東宝特撮映画DVDコレクション」は発売順に観てたのだけど、発売順と公開順は当然ながら違うので、1954年の「ゴジラ」から2004年の「ゴジラ FINAL WARS」まで、作られた順番に観てみることにしたのである。
東宝映画じゃB級とは言い難いので、以後この企画が終わるまで第1、第3水曜は「東宝特撮ナイト」と改称します。
以上どうでもいいお知らせでした。

というわけで先週の水曜に観たのは1954年11月3日公開の「ゴジラ」と同じ年の12月29日公開の「透明人間」。
「ゴジラ」は何度か観てるけど「透明人間」は実は初めて。最後の方に発売されたものは観てないのが何本かあるのだ。

よく知られているように第一作目の「ゴジラ」は第五福竜丸の被爆事件に影響を受けて作られている。
1954年3月1日ビキニ諸島で行われた水爆実験によりマグロはえ縄漁船第五福竜丸が被爆する。
この被爆により無線長久保山愛吉が半年後に死亡、海産物の放射能汚染も明らかになった。
去年秋のNHK・ETV特集「海の放射能に立ち向かった日本人 ~ビキニ事件と俊鶻丸(しゅんこつまる)~」を見てその当時の雰囲気をちょっと知ることが出来た。

今改めて「ゴジラ」を観ると、この映画がリアルタイムの問題をかなり正面から描いていることに改めて気づかされる。
最初にゴジラが登場するシーンは海が光ることで表現されている。
この海が光る表現は後の東宝怪獣映画でも踏襲されていく表現だけど、この映画のそれは明らかに水爆実験そのものを暗示している。
漁師の「海が爆発した」と言うセリフも生な感じだ。
志村喬演じる山根博士ら調査団が大戸島に向かうシーンは俊鶻丸がビキニ諸島に向かったときの記録映像と似ている。
俊鶻丸の出航は5月で、映画の撮影より前なので、意識した可能性がある。
放射能マグロの話題等も出て、それこそ当時テレビや新聞で連日報道されていたはずの内容がかなりストレートに表現されている。

1954年がサンフランシスコ講和条約締結から3年、発効から2年という時期であることも注目していい。
2年前までは日本はまだ「占領下」だったのである。
その時期であればこのような表現は許されなかっただろう。
事実アメリカ公開版の「ゴジラ」では反水爆、反米的表現は削除されているそうだ。
言いたいことを自由に言える状況がやっと生まれたところで「ゴジラ」は作られたのだ。

1954年が終戦からまだ10年経っていない時期だということも頭に入れておく必要がある。
今から9年前と言えば2005年だ。
僕らくらいの年になると、ついこの間、という感覚ではないか。
東京が火の海になる、というのはこの時代には絵空事ではなかった。
つい昨日のことのようにその景色を覚えている人間がこの時代にはたくさんいたのである。
広島、長崎の原爆投下からもまだ9年しか経っていない。
そう考えると「ゴジラ」という映画の持つ生々しさがよく分かる気がする。

この映画は「賛助 海上保安庁」というクレジットから始まるが、自衛隊もこの映画に協力している。
自衛隊の創設はこの年の7月。
映画の制作時にはすでに自衛隊が存在したはずなのだが、この映画の中では「海上保安隊並びに防衛隊」とされていて、なぜか自衛隊の名前は出てこない。
細かいところだけどちょっと気になった。

乙女達の祈りのシーンで不覚にも涙がこぼれた。
色褪せぬ名作である。
山根博士の古生物学の知識にはいくつも疑問符がつくが。
(ジュラ紀が200万年前というのは2桁間違ってるし、三葉虫は古生代末に絶滅しているので中生代の恐竜とは時代がかぶっていない。)
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