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東宝特撮ナイト第4夜(「日本誕生」)

また古い映画に戻る。
東宝特撮ナイト第4夜は、1959年の「日本誕生」。
初見。
いや、これ東宝特撮映画ってくくりでいいの?
監督は巨匠稲垣浩(実は初めて観る)だし、主演は三船敏郎で、中村鴈治郎、田中絹代、原節子、鶴田浩二、etc.ってキャスティングなんすけど。

何しろ東宝映画1000本記念ということで、めちゃめちゃ力が入っている。
お金もかかってる。
セシル・B・デミルの歴史スペクタクル映画みたいのがやりたかったんだろうなあ。
古事記、日本書紀をベースに、基本的にヤマトタケルの物語を描いている。
この世の始めからイザナギ、イザナミの国生みまでが冒頭、老婆(杉村春子)の語りという形で描かれる。
その後は、ヤマトタケル(三船敏郎)のエピソードが中心なんだけど、途中、やはり老婆の語りという形でアマテラス(これが原節子)の天岩戸隠れのエピソードが挿入され、ヤマトタケル自身の語りという形でスサノオ(三船敏郎の二役)の八岐大蛇退治が描かれる。
とにかく日本神話のおいしいところを3時間ぎっしり詰め込んだ感じの映画。
この、日本神話の一番面白い部分を円谷特撮で観れるのだから、なんともありがたい映画である。
いや、面白かったですよ。本当に。
音楽は伊福部昭だし、平田昭彦もヤマトタケルの参謀役で出ているので、東宝特撮映画っぽさも十分ある。

前半はヤマトタケルのクマソ征伐な訳だけど、ヤマトタケルと言えば女装である。
え?三船が女装するの?
と思ってたら、本当に女装してて驚いた。
三船は三十代も後半、桑畑三十郎、いやもうすぐ四十郎だが、の「用心棒」は2年後である。
おなかも少し出ている。
それでもやる時はやるのだ。
三船の女装が見れるのはこの映画だけ、だと思うけどな。
他にあったら教えてください。

天岩戸隠れのシーンの楽しさはまた格別。
ウズメを乙羽信子が熱演していて、そこに沢村いき雄の助平な神様がからむ。
笑顔の印象的な男の神様がいて、誰だろうと思ったら、エノケンこと榎本健一だ。
芸達者な人がたくさん出てる。
タヂカラオは3代目朝汐太郎、本物の力士である。

後半(長い映画なので途中「休憩」が入る)の見せ場はまず何と言っても八岐大蛇だ。
ここは怪獣映画のノリ。
大蛇そのものはなかなか出来がいいと思うんだけど、三船のスサノオと戦っている感じがしないのが残念。
三船、いかにも誰もいないところで剣振りかざしてるだけだよなあ。
この辺はヒドラとペルセウスの戦いを細かくマッチングさせたレイ・ハリーハウゼンに比べるとだいぶ大雑把な印象。
クシナダヒメが櫛に変身するシーンは同じ年の「美女と液体人間」にちょっと似ている。

クライマックスの天変地異は「空の大怪獣ラドン」ラストの阿蘇噴火シーンをさらにグレードアップした感じで見応えがある。
相当大掛かりな特撮シーンである。
後の「日本沈没」を予感させさえする。
ヤマトタケルが白鳥に変身するシーンはアニメーションが使われているのだけど、そこもよく出来ている。

ドラマ的にも、親子の関係、三角関係など、見所が多い映画なのだけど、そこは割愛。
テーマも、戦うより話し合うことが大切だとか、戦争経験者らしい真面目なテーマが描かれてるけどそれも割愛。
あ、姦臣タテヒノムラジを東野英治郎が好演していることは書いておかねば。
実に憎々しい感じです。

次回は「宇宙大戦争」と「電送人間」。




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