スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

アラン・レネの短編映画

4月、5月の月極映画祭は今年3月1日に亡くなったアラン・レネ監督特集である。

僕のアラン・レネ体験は貧弱なもので、大学時代に「二十四時間の情事」と「去年マリエンバートで」を観たくらい。
ヒロシマをテーマにした「二十四時間の情事」はよく分からなかったが、「去年マリエンバートで」には強い印象を受けた。
モノクロで撮られた最も美しい映画の一本ではないかと思う。
後年デジタルリマスター版が上映されたのを観にいったが、その印象は変わらない。

2011年に新作「風にそよぐ草」(ひどい邦題だ)が京都シネマにかかった時は、まだ生きてたのか!と失礼にも思った。
さほど期待せずに観にいったのだが、すごく面白かった。
90歳近い年齢でこの映画を撮っていることにちょっと勇気づけられた。

アマゾンで比較的容易に入手できたアラン・レネの映画を年代順に観る。
今日観たのはアラン・レネとゴダールの初期短編を収めた「アラン・レネ/ジャン=リュック・ゴダール短編傑作選」。
アラン・レネのは5本入っている。
1940年代から50年代にかけての映画。

「ヴァン・ゴッホ」、「ゲルニカ」、「ゴーギャン」の3本はそれぞれ、ゴッホ、ピカソ、ゴーギャンの絵だけで構成された短編映画。
3本ともモノクロ映画である。
「ヴァン・ゴッホ」はゴッホの絵でゴッホの生涯を語った芸術と狂気についての映画。
「ゲルニカ」はピカソの絵と詩的なモノローグで戦争について描いた映画。
いずれも難解な映画ではない。
ゴッホやピカソの絵で作ったアニメーションのような作品。
アニメーションのように動くわけではないが、映画としてのリズムは豊かで引き込まれる。
「ゴーギャン」もゴーギャンの絵でゴーギャンの半生を映画いた映画だが、先の二本ほどの迫力は感じなかった。

「世界の全ての記憶」はフランスの国立図書館についてのドキュメンタリー映画。
ドキュメンタリーとして観ても面白いのだけど、人類の集合的な記憶の中をさまよう感じが「去年マリエンバートで」と似ていて興味深い。
モノクロの映像が美しい。

「スティレンの詩」は一転して原色の鮮やかなカラー映画。
スティレンて何のことかと思ったら、物質名のスチレンのことである。
重合してポリスチレンになる。
要するにプラスチックの一種である。
この映画はプラスチックの製造過程を詩的に描いたドキュメンタリー映画なのである。
なんのこっちゃと思われるかもしれないが、正にそう言う映画なのでそうとしか言いようがない。
人間も少し登場するが、主役はプラスチックとそれを製造する機械である。
原色のプラスチックの美しさと機械類の複雑な機能美を詩的に描いていて感動的。
こんな映画があること自体奇跡のような映画だ。
まさかプラスチックがこんな美しい映画になるとは!

ゴダールの方は「男の子の名前はみんなパトリックっていいうのね」など、チャーミングな3本。
こちらはみんな観たことのある映画だが、やっぱりいい。

次回はアウシュビッツを扱ったドキュメタリー映画、「夜と霧」。
スポンサーサイト
プロフィール

おがわさとし

Author:おがわさとし
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。