よい子の科学まん個展、あるいは何故性器にもモザイクをかけてはいけないか(その1)

東京に日帰りで行ってきた一番の理由は新宿眼科画廊で開催されているろくでなし子さんの「まんことあそぼう!よいこの科学まん個展」を見るためであった。
ろくでなし子さんはマンガ家でアーティストなのだが、自分の性器を型取りしてそれにデコレーションを施したデコまんで注目され、さらに3Dプリンターで拡大コピーしたまんボートまで作ってしまった人である。

今、多くの表現物では性器に修正をかけることが義務づけられている。
AVにはモザイクがかかり、成年コミックには黒線やホワイトの修正が施される。
これは刑法175条という法律が規定するわいせつ物頒布等の罪というものに抵触するから、ということになっている。
わいせつは「徒に性欲を興奮又は刺激せしめ且つ普通人の正常な性的羞恥心を害し善良な性的道義観念に反する」と定義されているのだが、それだと曖昧でどこからどこまでを取り締まればいいのか分からない、そこで簡易に判別するのに「性器が写っている、または描写されている」という基準がまかり通っているわけである。

ではそのことによって侵害されているのは何だろうか。
AVのモザイクは実際には性器を隠してはいない。
性器の部分だけ画素数が極端に粗くなっているだけで、形も色もある程度分かる。
昔のAVには疑似挿入というのがあったのだが、今の普通のAVではそれはありえない。
挿入されているかどうかくらいはモザイク越しでも十分判別出来るからだ。
マンガの修正に至ってはどこが隠れているのかよく分からない。
では、この程度の修正なら「表現の自由の侵害」には当たらないであろうか。

「性器を表現する自由」ということなら、大して侵害されてはいない、と言えるかもしれない。
しかし、この修正によって根本的に損なわれているものがある。
「性器を自然な身体の一部として表現する自由」である。
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