マーベル快進撃

先週「アメイジング・スパイダーマン2」を観て、今週は「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」を観た。
今年は2月に「マイティー・ソー/ダーク・ワールド」も観ているのでマーベル映画は3本目だが、全くはずれなしで、しかも全て前作からスケール・アップしている。
この安定感はただ事ではない。
以下、特にネタバレなし。

まず「アメージング・スパイダーマン2」だが、前作の青春路線を引き継ぎつつ、物語は格段にスケールアップしている。
実は冒頭の、プルトニウムをニトログリセリンかなにかみたいに扱っているシーンから始まって突っ込みどころはたくさんある。
アメコミの持つ馬鹿馬鹿しさを一番取り入れているのがスパイダーマン映画だと思う。
エレクトロの設定なんかも、現実的に考えれば全くあり得ないんだけど、そこは映像の力で強引に納得させられる。
ヒロインのグウェン・ステイシーや幼なじみハリー・オズボーンとのドラマも見応えがあり、アクションだけの映画にはなっていない。
一番あり得ないスパイダーマンの、例の放射線を浴びた蜘蛛にかまれて云々という設定には、今回リアリティーを持たせる工夫がしてあっておおっとなった。
今回3Dで観たのだが、スパーダーマンの空中戦は3Dで観る値打ちがある。

「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」は、前作「キャプテン・アメリカ:ザ・ファースト・アベンジャー」を劇場で観逃していたので、DVDで予習してから観た。
一作目が主に第二次世界大戦を舞台にした言わば「誕生編」で、間に「アベンジャーズ」があるけど、今回がキャプテン・アメリカの現代での活躍を本格的に描いた最初の映画になる。
こちらはポリティカル・フィクション、あるいはエスピオナージュ風のリアルな味付けで、よく練られた脚本だ。
「アベンジャーズ」には今ひとつ乗れなかったし、シールドの設定にもあまり魅力を感じなかったのだが、今回はその不満に見事に応えてくれた。
サミュエル・L・ジャクソンのフューリーも今回が一番いい。
もちろんアメコミ映画的な派手な見せ場もふんだんにある。
スカーレット・ヨハンソンのブラック・ウィドウも魅力的だし、今回はもう一人ヒーローが登場する。
ちなみにスミソニアン博物館の守衛役でスタン・リーがカメオ出演しているのでお見逃しなく。
これから観る人には前作「ザ・ファースト・アベンジャー」を先に観ておくことをお勧めする。
って言っても京都では今日が最終日だったんだけど。

マーベル映画は基本的に世界的な危機を描く大構造と主人公の人間関係を主軸にした小構造がバランスよくミックスされている。
「マイティー・ソー/ダーク・ワールド」は北欧神話をベースにした多重宇宙的世界の危機と家族、特に兄弟の話、「アメージング・スパイダーマン2」はテクノロジーのもたらす脅威と恋愛の話、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」は巨大な政治的陰謀と友情の話。
それぞれ少しずつ角度を変えて攻めてきているのが分かる。
そこにさらに各キャラクターの持つ個別のドラマが複雑に絡んでいて、脚本の質が高い。
監督はそれぞれ違って並行して作られている映画がこれだけの高い質を維持しているのは、監督の作家性に委ねるのではなく、チームワークとプロデューサーのリーダーシップがものを言っているのだろう。
そのプロデュースに毎回名前を連ねているのが、原作者スタン・リーだが、スタン・リーは1922年生まれ、アラン・レネと同じ年の生まれである。
ちなみに水木しげる先生とも同い年だ。
この年に生まれた人は長生きの人が多いのかなあ。

それにしてもマーベル映画はそれぞれ少しずつ設定を引っ掛けて、一作観ると他も観ざるをえなくなるように仕向けられていて、商売としても上手いなあ、といつも感心する。
しかもエンディングに謎を仕込んでおいて、続きも観ざるをえない。
御年91歳のスタン・リーの手のひらで踊らされているのだと思うとちょっと複雑だけど、楽しいので文句はない。
当分マーベル映画から目を離せそうにないなあ。
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