ガタカ

おがわが勝手に決めたテーマでDVDを観る月極映画祭、今月は「観逃していたSF映画」特集。
3本目は1997年の「ガタカ」。
美男美女が出ているスタイリッシュなSF映画、くらいの情報しか持たずに観た。
公開時にちょっと興味を惹かれたのだが、観逃した。
以下ネタバレちょっとあり。

なんとなくオシャレなヨーロッパ映画のような気がしていたので、コロンビアのおなじみの自由の女神が出てきた時はちょっと驚いた。
れっきとしたアメリカ映画である。
監督のアンドリュー・ニコルは初めて。
音楽がマイケル・ナイマンで、オシャレさを際立たせている。

原題は「GATACCA」。
劇中に出てくる宇宙局の名前だが、GとAとTとCはDNAの4つの塩基である。
「GATACCA」と並べるとなんとなく塩基配列に見える。
オープニングのキャストやスタッフの名前でもその4つの文字が強調されている。

生まれてくる子供の遺伝子を操作することが当たり前の未来、自然出産で生まれてきたビンセント(イーサン・ホーク)が主人公。
自然出産のため、遺伝的欠陥を複数持ち、この社会では「不適正(INVALID)」とみなされている。
そのビンセントが宇宙への憧れから、遺伝的には完璧なのだが、事故で下半身不随になったジェローム(ジュード・ロウ)になりすます。

このなりすましが、なんというかかなり雑な感じである。
まつげ一本で個人が特定されてしまう高度情報化社会にしてはかなり原始的な方法のなりすましだ。
第一顔が違うのだ。
バレんわけないと思うのだが。
その後の展開も、スタイリッシュな映像のわりにかなりベタな展開である。
SFとして観るとちょっとつらい。
遺伝子で全てが決定されている社会を描けているかというとそこも甘いと言わざるをえない。

ヒロインがユマ・サーマンで、このスタイリッシュな映像に負けないさすがの美しさなのだが、今ひとつドラマの中での存在感が薄い。
どちらかと言うと、イーサン・ホーク、ジュード・ロウにビンセントの弟を演じたローレン・ディーンを加えたイケメン三人の、秘密を共有したちょっとエロティックな関係性を描いた映画、という方が当たっているかもしれない。
特にジュード・ロウのイケメンぶりは「町でうわさの天狗の子」の岩本ナオさんも絶賛してるとおり。
少し邪な眼で観るのが正解の映画だと思う。

エリートへのなりすまし、という意味では「太陽がいっぱい」を連想させるところもある。
「太陽がいっぱい」に比べるとだいぶ大味だが。
個人的には清掃人のチーフを往年の名優アーネスト・ボーグナインが演じていたのが拾い物。


次回は「月に囚われた男」。
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