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ホドロフスキーのDUNE

アレハンドロ・ホドロフスキー監督の「DUNE」。
これは僕らの世代のSF映画好きにとって、まさに幻の映画だ。
1970年代に企画され、フランク・ハーバートの原作に、メビウス、H.R.ギーガー、クリス・フォス、ダン・オバノンら錚々たるメンバーが参加し、キャストにはオーソン・ウェルズ、サルバドール・ダリ、ミック・ジャガーらジャンルを超えた大物が参加する。
音楽はピンク・フロイドとマグマ。
そして監督は「エル・トポ」、「ホーリー・マウンテン」の鬼才アレハンドロ・ホドロフスキーだ。
まさに世紀の大プロジェクトだった。
しかし映画はその巨大な規模ゆえに、予算が膨らみ、さらに前衛的な作風のホドロフスキーの監督作ということで敬遠され、結局頓挫する。
「DUNE」はその後デイヴィッド・リンチ監督によって「デューン/砂の惑星」として映画化されるが、決して出来のいい映画ではなかった。
ホドロフスキーの「DUNE」のために集まっていたスタッフは、後にリドリー・スコット監督の「エイリアン」を生む。

この映画はその幻の映画について、関係者たちのインタビューを中心に綴ったドキュメンタリーだ。
なんといってもホドロフスキーのエネルギッシュな語りに圧倒される。
作品から想像されるほど「変な人」ではない。
しかし、自分の夢のためにまっしぐらに突き進む力強さはさすがである。
メビウスとダン・オバノンはすでに亡くなっていて残念ながら登場しないが、クリス・フォスとつい先日亡くなったH.R.ギーガーは登場していてその証言と映像はかなり貴重だ。
しゃべっているギーガーを初めて見た。
意外に(?)素朴な感じの人だ。
クリス・フォスはもっと年寄りだと思っていたんだけど、戦後生まれの人なんだな。
絵柄から小松崎茂世代と勘違いしてた。
小松崎茂っぽくない?

この映画は挫折した映画についての映画なのだが、観終わったあと、元気になれる。
ホドロフスキー自身がこの映画の「失敗」を前向きに捉えている。
84歳のホドロフスキーはまだ前を見て夢を語っている。
僕らの日々のちょっとした失敗なんてなんてことはない気がしてくる。
ホドロフスキーは夢が世界を変えると本気で信じている。
その本気さに打たれる。
本人は300歳まで生きたいと言っていたが、それくらい生きてほしい。

もうすぐホドロフスキー監督の久々の新作映画「リアリティのダンス」も公開される。
楽しみだ。
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