アイ・アム・サム

8月の月極映画祭はダコタ・ファニング祭なのである。
6月に観た「ランナウェイ・ブルース」に出ていたダコタ・ファニングがもう20歳の大人の女優になっててびっくりしたのでそう決めた。
まあいつの間にか大きくなって、と遠い親戚のおじさんみたいな心境なのだが、実はダコタ・ファニングが出てる映画、ほとんど観てない。
どうも「宇宙戦争」しか観てないみたいだ。
遅れを取った。

そんなわけで、第1回は2001年の「アイ・アム・サム」を観た。
ダコタ・ファニング7歳の出世作。
友人に強く勧められていた映画でもある。
僕はいわゆるヒューマン・ドラマ系の映画ってあんまり観ないんだよな。

共演は「ミルク」のショーン・ペン、「バットマン・リターンズ」のミシェル・ファイファー、「ジュラシック・パーク」のローラ・ダーン。
ショーン・ペン演じるサムは軽い知的障害がある自閉圏の人。
7歳児程度という設定で、ちゃんとスターバックスで仕事をしている。
訳ありで一児の父となるのだが、母親はすぐに出ていき一人で娘を育てる。
娘の名前はルーシー・ダイヤモンド・ドーソン。
これがダコタ・ファニングで、もちろん名前はビートルズの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンド」から来ている。
この映画、ビートルズ映画でもあるのだ。
使われているビートルズの曲はオリジナルではなくカヴァー・ヴァージョンなのだが、ビートルズのエピソードがいろいろ出てくる。
知的障害のあるサムから親権が奪われそうになり、勢いとタイミングで図らずもサムの弁護士になってしまうのがミシェル・"キャット・ウーマン"・ファイファー。
名前がリタ・ハリソンで、これもビートルズがらみのネーミング。
里親にローラ・ダーン。

ダコタは7歳で父親より賢くなってしまった聡明な少女役を極めてクレヴァーに演じている。
役どころを完全に理解した演技である。
時にサムの保護者であるかのように慈愛に満ち、時に策士のように機略をめぐらし、時に子どもらしく感情を爆発させる。
実質的なデビュー作なのだが、すでに完成された感のある幅広い演技。
見事だ。
そして暴力的なまでに可愛い。

知的障害はあるが愛情に満ちた父親と、社会的に成功しているが家族に問題を抱えた女性弁護士というのは、ある種ステレオタイプでもあるが、それが気にならないくらいショーン・ペンもミシェル・ファイファーも熱演している。
大人たちが熱く演じてる中で、ダコタが一人クールに演じている感もある。
あと、サムの友人の知的障害とか発達障害とかを抱えている人たちが大変いい味を出している。

それにしてもアメリカの法廷ものを観るといつも思うんだけど、弁の立つ方が勝つみたいな描かれ方をしてて、実際ああなのかなあ。
まあ、選挙もそうだし、アメリカ社会ではディベイトの力がモノを言うんだというのがよく分かる。

次回は「マイ・ボディーガード」。
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