マイ・ボディガード

ダコタ・ファニング祭、第2回めはトニー・スコット監督の2004年作品「マイ・ボディガード」。
トニー・スコット監督はリドリー・スコット監督の実弟。
デビュー作の「ハンガー」を観て感心したのだが、次の「トップ・ガン」が僕の趣味ではなさそうだったので敬遠して、結局それ以来ほとんど観ていない。
2012年に自殺しているのだが、当時訃報を聞いた記憶がない。
そんなわけで、僕にはトニー・スコット監督について何か語る資格はないのだ。
以下ネタバレあり。

邦題から予想されるものよりかなりハードな作品だというのはなんとなく知っていた。
原題は「MAN ON FIRE」。
誘拐が頻発するメキシコでダコタ・ファニング演じる少女ピタにボディガードがつけられる。
それが元対ゲリラ戦専門の退役兵クリーシー(デンゼル・ワシントン)。
戦争神経症に悩まされアルコールびたりな日々を送っていたクリーシーを友人(クリストファー・ウォーケン)が見かねてボディガードに推薦するのである。

ダコタ・ファニングはこの映画でも完璧な演技を披露している。
孤独で繊細で、時として大人のような表情を見せる。
スペイン語や水泳やピアノをこの映画のために覚えたそうで、プロ意識の高さが素晴らしい。

最初は心を開かなかったクリーシーだが、ピタに水泳の指導をする辺りから急速に二人の関係は密接になっていく。
そこに誘拐事件が起こり、クリーシーは深い傷を負うが、ピタの誘拐を止められない。
身代金の受け渡しも失敗に終わり、ピタは戻ってこない。
そこからクリーシーの猛烈な反撃が始まる。
相手は大規模な誘拐組織であり、戦争の様相を帯びる。
ヴァイオレンスシーンも容赦なく描かれる。
謎解き的要素もあり、息も継がせない。

トニー・スコットの短いショットを畳み掛けるように繋いでいく映像は、スタイリッシュである以上に神経症的で痛々しさすら感じさせる。
デンゼル・ワシントンの演技も鬼気迫るものがある。
クリーシーの孤独な戦いは死に場所を探していた男の最後の戦いなのである。

この映画にはロリコン的要素が殆ど無いにもかかわらず、そのラストにおいてこの映画は恋愛映画である。
それは孤独な魂がそこで結び合うからで、魂には年齢がないからである。

トニー・スコットという監督に興味がわいたので、そのうち特集組みます。
とりあえずデンゼル・ワシントンと組んだ映画がこの映画を含めて5本あるそうなので、残り4本でトニー・スコット×デンゼル・ワシントン祭するかも。

次回は「シャーロットのおくりもの」。
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