ルパン三世

どうしようかと迷っていた「ルパン三世」実写版を観に行った。
結論から言うと、僕はけっこう満足した。
日本のマンガ、アニメを原作にした映画が今ひとつ盛り上がらないのは、プロデューサーの志が低いからではないかと内心思っていたのだが、この映画には山本又一郎プロデューサーの本気が感じられる。
世界で勝負したい、という意気込みが伝わってくる。

日本映画、特にエンターテイメント映画が非常に内向きになっている、というのが僕にとっては不満で、日本でそこそこヒットすればいいや、的な感じがどうも蔓延している気がする。
「オール・ユー・ニード・イズ・キル」や「GODZILLA ゴジラ」などのように日本のソフトがハリウッドで立派な映画になって帰ってくるのは、嬉しい半面、寂しくもある。
なぜそれを日本で作れないのか。
これは予算だけの話ではない。
やはり志の問題だと思うのだ。

今回山本又一郎プロデューサーは監督にハリウッドから北村龍平監督を呼び、キャスト、スタッフに韓国、タイを始め、「オールアジア」的な布陣を敷いた。
このアジアン・エンターテイメントとしての「ルパン三世」という着想は悪く無いと思う。
もともと無国籍な「ルパン三世」を日本の内側で撮っても仕方ないし、かと言っていきなりアメリカ映画の真似をしても勝ち目はない。
アジア、という枠で捉える発想というのは悪くない。
案外そこが新鮮だった。

みんなルパン三世とその仲間たちを知っている、という前提で作っていないのもこの映画のいいところだ。
次元ともこの映画で初めて組み、銭形とも今回初顔合わせということになっている。
ルパンの血筋についての説明もある。
その辺も海外の観客を意識していることが分かる。

原作からの5人はかなり再現率が高い。
小栗旬のルパンは最初は違和感があったが、最後の方ではむしろルパンにしか見えなかった。
玉山鉄二の次元、綾野剛の五エ門もそれぞれいいキャラクターに仕上がっている。
黒木メイサの峰不二子はアクションもこなし、アクティブな女盗賊不二子になっている。
意外だったのが浅野忠信の銭形警部で、完全に銭形が乗り移ってた。
声まで銭形だった。

ストーリーはやや暗めだし、もうちょっと大人のユーモアがほしかったとか不満に思う部分も多々あるのだが、今回は志を買いたい。
今日はそこそこの入りだったが、続編が作れる程度にヒットしてくれたらいいと思う。
こういう映画はシリーズ化されてなんぼだ。
ぜひこのキャストで第2、第3作を作って欲しい。

ちなみに大人の事情か何かでオリジナルのテーマ曲が使えなかったらしいけど、布袋寅泰のオリジナルスコアはそれを補ってあまりあるものだったと思う。
懐かしアニメの映画化じゃなくて新しいエンターテイメントとしての「ルパン三世」なので、それでいいんじゃないかな。
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