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エクソシスト

先月は個人的に忙しかったので、月極映画祭をお休みした。
本当は「老人映画祭」の予定だったのだけど、それはまたそのうちやります。
10月は、今年7月30日に亡くなったメークアップ・アーティスト、ディック・スミスの追悼映画祭。

メークアップ・アーティストが映画の花形だった時代がある。
特に1980年代の特殊メイクはこの時代のSF・ホラー映画の目玉であることが多かった。
1981年にはアカデミー賞にメイクアップ賞が新設されている。
今やCGにかなりの部分を取って代わられた感があるが、今でもSFやファンタジーやホラーには欠かせない技術だ。

ディック・スミスは1922年生まれ。
「遊星からの物体X」などのリック・ベイカーは弟子に当たる。

今日観たのは「エクソシスト」。
言わずと知れた1973年のオカルト映画の名作である。
劇場では観ていないのだが、ビデオの時代に何回か観ている。
劇場公開版とディレクターズカット版があるが、今回は劇場公開版で観た。

以前観たのはだいぶ前なので、色々と忘れていた。
リーガンの母親が有名な女優であるという設定は全く覚えていなかった。
劇中で撮影される映画が「いちご白書」を思わせるようなニューシネマ風の映画なのは時代だなあ。
ショッキングなシーンばかり記憶していたが、全体としては端正でストイックな印象の映画。
マイク・オールドフィールドの音楽もごく一部でしか使われておらず、リアリズムに徹している。

とは言え悪魔に憑かれたリーガンの描写にはさすがに今観てもショッキングで、よくこれを14歳のリンダ・ブレアに演じさせたなあ、と妙なところで感心した。
すごいセリフ言わせてるからなあ。
リンダ・ブレアの演技力とディック・スミスのメイクが相まって悪魔憑きという現象がリアルに映像化された。
ディック・スミスはリンダ・ブレアのメイクを何段階もにわたって細かく変化させている。
唇がひび割れ、顔に傷が入り、顔色もだんだん人間離れしていく。
唇の腫れてひび割れた感じなんかはとてもリアルで繊細。
リーガンはパーティの客の前でおしっこを漏らすシーンに始まり様々は液体を体から噴出させるのだけど、からだの中から何か得体のしれないものがこみ上げてくる、という身体観は80年代ホラーの定番になる。
単なる映画のはやりではなく、その時代の身体観が反映されているのだろうという気がする。
そこに特殊メイクという技術がすっぴりとはまるのだ。
1973年の「エクソシスト」ではそれほど突拍子もない特殊メイクは使われていないが、これからホラー映画、SF映画の身体イメージはどんどん極端な方向に進む。

次回は1980年の「アルタード・ステーツ/未知への挑戦」を観ます。
ちなみにディック・スミスは「ゴッド・ファーザー」とか「タクシー・ドライバー」とか「アマデウス」とか趣味のいい映画のメイクもたくさん担当していますが、今回はそういうのは観ません。
あしからず。
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