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ドラキュラZERO

ドラキュラ映画は数あれど、ドラキュラが吸血鬼になったそもそもの始めの物語というのは初めてだろう。
コッポラの「ドラキュラ」が少し取り入れているが、全編そこに絞った映画というのはない。
その着眼点がとてもいいと思った。
いちおうドラキュラ・ファンとしては観ないという選択肢のない映画なのである。
原題は「DRACULA UNTOLD」。
「語られざるドラキュラ」。
でも邦題の「ドラキュラZERO」もB級ぽくて悪くない。

それにしても今どき上映時間1時間32分て。
3時間映画が珍しくない中、潔いまでに短い。

よく知られているように、ドラキュラのモデルになったのはワラキア公ヴラド3世。
映画はヴラド3世の史実を取り入れつつ、吸血鬼ドラキュラの起源を描く。
オスマン・トルコからキリスト教世界を守った英雄ヴラド3世がキリスト教に背き吸血鬼となる話なので、壮大にすればいくらでも壮大になりそうなものなのだが、映画は基本的にヴラドの家族愛の話がメインになっている。
その分スケールが小さくなったことは否めない。
自らもオスマン・トルコの人質になった経験のあるヴラドは息子を人質にすることに耐え切れず、オスマン・トルコの使者を切り捨てる。
当然、オスマン・トルコは怒り、軍を差し向ける。
数において劣るヴラドはたまたま山の洞窟に潜んでいるのを見つけた吸血鬼の力を得ようと決意する。
この辺も説明不足だし、ご都合主義的なこともまた否めない。
マスター・ヴァンパイヤと血の契約を交わし、吸血鬼の力を得るが、三日間血の渇きに耐えることが出来れば人間に戻ることが出来る。
この設定も面白いのだが、今ひとつドラマ的に消化できていない。

いろいろあげつらったが、脚本が練りきれていないのは事実だ。
いろいろ突っ込みどころは多い。
では面白くなかったのかというと、そうでもない。
僕はけっこう楽しんだ。

まずドラキュラ役のルーク・エヴァンスがなかなかいい。
悩み多き若き領主を好演している。
ちゃんとドラキュラに見える。
マスター・ヴァンパイヤを演じたチャールズ・ダンスも不気味で怪物然としていていい。
ドラキュラは無数の蝙蝠に変身したり蝙蝠を操ったりするのだが、この映像がかっこいい。
CG時代のドラキュラとして今までに見たことのない映像を見せてくれる。
ドラキュラが人間の姿になったり蝙蝠になったりしながら、一人で千人のトルコ兵を切り倒すシーンはなかなかの出来。
無数の蝙蝠を自分の手のように操ってトルコ兵を壊滅させるシーンもいい。
クライマックスでワラキアの吸血鬼軍団が最終的にトルコ兵を打ち破るシーンも魅力的だ。
個々のシーンにはけっこう見応えがあるシーンが多い。
監督のゲイリー・ショアはこの映画が長編デビューだが、元はCMディレクターで、なるほど、という感じはする。

それだけに、脚本の弱さがもったいないなー、と思わされるわけだけど、ドラキュラ映画はとりあえずドラキュラがかっこよければいいのだ。
その点では及第点。

ラストは現代のシーンで、続編作る気なのかな?と思わせる終わり方。
まあ、作られれば観ますけどね。
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