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インターステラー

何かと話題のSF大作「インターステラー」を観た。
クリストファー・ノーラン監督の作品はだいたい観ているし、だいたい支持しているのだが、この映画に関しては正直言って全くのれなかった。
以下ネタバレ含みます。



そもそも地球が衰退しているという設定に全くリアリティーがない。
地球の危機をテーマにしながら、なぜかアメリカ以外の状況は全く描かれないのだが、日本で言えば、今年は黄砂がひどいねえ、くらいの映像しか出てこない。
現実の現在の地球でももっと荒廃した土地はいくらでもあるし、そんな土地でも人は暮らしているのである。
疫病がどうのという話も、人類はそんなの何万回も経験してきているのだ。
なんでこの星から慌てて脱出しなくてはならないのかさっぱり分からない。
海があって、大気があって、適度に陸地があって、太陽からの距離が適切で人間が済むのに適した温度を保っている。
ラストに出てきた岩だらけの星をテラフォーミングしてそこに何十億の人間を移住させるより、地球をなんとかもたせる方がはるかにローコストで現実的なのは誰が見ても分かる。

ノーランによると地球が荒廃した理由はあえて描かなかったのだ、ということだが、それでは物語に必然性が生まれない。
それともノーランは現実に地球がもう居住不可能な星になりつつあると信じているのだろうか。
そうだとすれば被害妄想も甚だしい。
少し頭冷やせと言いたい。

その設定の中途半端さがあとあとまで尾を引きずっている。
大して危機的とも思えない地球から家族を捨てて未知の宇宙に飛び立つ父を娘は責める。
そりゃそうかなとも思う。
その話が延々続く。
ラストまで引きずる。
人類が滅びるかどうかという話をしている時に父と娘の仲違いと関係の修復がメインのストーリーになってしまっているのはいかがなものか。
そこに感動するかどうかは人によると思うが、僕は白けた。
この映画は長いので、他にもいろいろメロドラマ的な要素があるのだが、正直どれも白けた。
状況とドラマが全然一致していない。
アン・ハザウェイが愛について新興宗教みたいな自説を披瀝するくだりはどこまで本気なのか。

SF的なメインのアイディアはそれはそれでありだと思うが、小説なら短編のアイディアだろう。
そんなに引っ張る話じゃない。
(あんまり長い話なので冒頭のエピソードを忘れかけてた。)
だいたい○○人も人類を助ける気があるなら他になんとでもしようがあるだろう。
あんな迂遠な方法をとる意味がさっぱり分からない。
相対性理論の量子化という、この話と何の関係があるのかよく分からない問題(それ自体は現代理論物理学の最大のテーマ)についても、どうしても必要なら普通に教えてやればいいじゃないか。
わざわざ人類のためにワームホール作ってやるくらい気前がいいかと思えば、なぜそこではもったいぶるのか。
遊ばれてるのか。
それなら分かるけど。

いろんなところがちぐはぐで、どうにも最後まで話にのれなかった。
で、本当にあの岩だらけの星にみんなで移住するの?
止めた方がいいと思うけどなあ。

ノーランにはまだ期待しているので次の映画も観るとは思う。
でも期待度が下がったのは否めない。
次はいい意味で期待を裏切って欲しいなあ。
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