シーナ

ジョン・ギラーミン追悼第3弾で「シーナ」を観た。
いやいやいやなんで数あるギラーミン映画の中でこのセレクトと思う人もいるだろうが、前からちょっと気になってたのだ。
英語版Wikipediaによると1984年公開時に興行的にも批評的にも大コケして、ゴールデン・ラズベリー賞5部門でノミネートされた経歴を持つ作品。
原作は1930年代に始まったアメリカン・コミックスで、ワンダー・ウーマンより早く初めてタイトル・ロールとなった女性キャラクターなのだそうである。
こんな感じ。
sheena

ストーリーは早い話が女性版ターザンである。
アフリカの架空の国ティゴラの架空の部族ザンブリ族に育てられた白人の孤児シーナがジャングルの女王となって悪人と戦う話。
そこに例によってアメリカのジャーナリスト(白人・イケメン)とカメラマン(白人・コメディ要員)が絡んで、アフリカなんだけど白人中心に話が進む。
ヒロインの描き方と言い黒人の描き方と言い半裸の幼女/少女(シーナの子ども時代)と言い、政治的正しさ的にもその他アレコレ的にも今観るとかなりきわどい。
てかあかんやろ、と思うところが少なくない。

70年代から80年代にかけてアクション映画/テレビの中の女性像はお色気要員から戦う女へと変わりつつあったんだと思うけど、その過程で「お色気要員兼戦う女」という女性像が数多く出た。
パッと思いつくのを挙げるとこんな感じだ。

1976 「チャーリーズ・エンジェル」(TV)
1976 「バイオニック・ジェミー」(TV)
1977 「ワンダー・ウーマン」(TV)
1979 「エイリアン」(映画)
1984 「スーパーガール」(映画)

「エイリアン」のリプリーさんの5年後だと考えると、まあその時点でもだいぶ古かったことは想像に難くない。
ちなみに主演のタニア・ロバーツは「チャーリーズ・エンジェル」第5シーズンでエンジェルの一人を演じてたらしいのだが覚えていない、ていうか第5シーズンたぶん観てない。
「007 美しき獲物たち」のボンド・ガールだったのだけど、で、こちらは観てるけど、やっぱり覚えてないなあ。
グレース・ジョーンズの方は覚えてるが。

この映画のタニア・ロバーツは、脱ぎっぷりもよく木に登ったりシマウマを乗りこなしたりそれなりにがんばってはいるのだが、残念ながら魅力に乏しい。
演出的にも全体に平板で、たぶん主人公のテーマ曲らしい曲も緊迫感を削ぐ。
映画として褒められた出来ではない。

しかしこの映画にどこか惹かれるのは、もうこんな映画は作りたくても作れないだろうからだ。
時代の変わり目に現れて、作られた時にはもう時代遅れだった。
そういうエアポケットみたいな映画である。

クライマックスのザンブリ族と動物を率いて戦うシーナはけっこうかっこいい。
シマウマ、アフリカゾウ、チンパンジー、ライオン、ヒョウ、サイ、フラミンゴ、その他動物たちの活躍も楽しい。
まかり間違って21世紀の「シーナ」が作られたらやっぱり観に行くだろうな。
あ、ちっともギラーミン追悼になってない。
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