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火は火星の火 第2回 「巨大アメーバの惑星」

火曜日に火星SFを観る一人上映会の第2回は「巨大アメーバの惑星」(1959年アメリカ映画)。
昔たぶんVHSのビデオで一度観たことがある。コウモリグモ以外見事に覚えていなかった。しかしこれがなかなか面白い。

火星探査に行ったきり消息不明だったMR-1号が地球に帰ってきたところから映画は始まる。無線操縦で無事ネバダ基地に降り立ったMR-1号には女性隊員アイリス・ライアンと謎の腫瘍に侵されたトム・オバニオン大佐が乗っていた。オバニオン大佐の生死はアイリスの記憶にかかっている。アイリスは恐怖に満ちた体験を語りだす。

なかなかいい出だしだ。物語は基本アイリスの回想という形で展開する。火星にたどり着くまでがちょっとかったるいが、いちおうメイン・キャラクター(上記2人以外にも2人いる)を描こうという意図は分かる。ちなみにアイリスは燃えるような赤毛。火星に合わせてるのかな。

火星の描写がなかなか興味深い。どうもフィルムを安く上げるための効果らしいのだが、CineMagicなる技術が使われている。白黒のフィルム(こちらの方が当時はだいぶ安かったらしい)をソラリゼーションという技術で処理したあと赤く染めたもの。観ていただかないとどういうものが分かりにくいと思うのだが、ちょっとアニメーションっぽく見えて、安い特撮でも目立たないということらしい。アメリカのWikipediaによると。賛否あるようだが(どちらかと言うと評判悪いようだが)個人的にはこの効果がけっこう好き。なんかシュールレアリスム絵画っぽい雰囲気がある。

その赤くて幻想的な映像の中にいろいろモンスターっぽいのが出てくる。まずは巨大食虫植物、続いて一部では非常に有名な例のコウモリグモである。これは本当にかっこいい。ネズミのような顔にクモのような長い脚がついていて、造形的にも動き的にも秀逸である。昔観た時はなんとなくアニメーションのような気がしていたのだが、よく見ると操演のようだ。そして邦題の元になっている巨大アメーバ。これもクラーケンじみて面白い。

ついでのように火星人も出てくる。いちおう火星人は一連の事件の黒幕らしい。全身を作るお金がなかったと見え、かなり手抜きな描かれ方をしている。ところでこの火星人も地球のことを学んでいて英語を喋る。火星人なかなか勤勉である。火星の都市もちらっと出てくるのだが、残念ながら安っぽい絵が使われているだけで大して見どころではない。この映画はやっぱりモンスター映画として観るのが正解なのだろう。僕の好きなアニメーション映画「ファンタスティック・プラネット」にちょっと似た雰囲気がある、と言えば熱心なルネ・ラルーファンには怒られるかもしれないが。

監督のイブ・メルキオ−はデンマーク生まれの作家で脚本家で映画監督。不勉強でほとんど観ていないのだが、フィルモグラフィーを見るとなかなか面白そうな映画の脚本を書いたり監督をしたりしている。「バンパイアの惑星」の脚本もこの人か。そのうち観なくては。
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