大映特撮ナイト 第7夜 「西遊記」

DeAGOSTINIの大映特撮映画DVDコレクションを公開年代順に観ていく一人上映会第7回は1952年の「西遊記」(冬島泰三監督)。いきなり雰囲気変わるな。

戦前にも何本も撮られている西遊記だが、戦後では初。ということはもしかすると戦後初のファンタジー映画でもあるかもしれない。ちゃんと調べたわけじゃないけど。ところで1952年というと手塚治虫の「ぼくのそんごくう」の連載が始まった年でもる。当然手塚先生は観ておられたと思う。

アニメーションのオープニングの後、いきなり砂漠を白馬に乗って旅する三蔵法師のシーンで始まる。これロケ地どこなんだろう。鳥取砂丘?海外?海外って言ったって、中国やモンゴルとは国交のない時代だし、どこだろう。気になる。
思っていた以上にスケール感のある作品になっている。セットも衣装もメイクもそれなりに頑張っている。さすがに町のシーンはお金かかってない感じだけど、戦後7年の時期としてはかなり大作感のある作品だったんではないだろうか。特殊撮影もふんだんに使われている。と言ってもジョルジュ・メリエスの映画を思わせる素朴なものだけど、今観るとそれがかえって新鮮に見えるところもある。金角大王の瓢箪に吸い込まれるシーンなんかは、リアルな映像ではないんだけど、工夫してあって味がある。

孫悟空に歌舞伎役者でもあった坂東好太郎を配し、花菱アチャコが猪八戒、杉狂児が沙悟浄。江戸っ子風の孫悟空と関西弁の猪八戒という取り合わせ。杉狂児の沙悟浄はちょっとなよっとした感じ。
物語は三蔵に三匹が弟子入りするくだりと、金角・銀角、牛魔王のエピソード。
派手な立ち回りあり踊りありちょっとしたエロティシズムあり意外に残酷なシーンもあり楽しめた。

これ続編が二つあるんだけど、なぜかDeAGOSTINIのコレクションには入っていない。アマゾンで調べたらKADOKAWAから出ているので注文。

ところでこの間の「氷柱の美女」の原作、江戸川乱歩の「吸血鬼」読んでみたけど、大幅に違うんだな。でも、それはないだろうと思った氷漬けの美女が実は、というくだりは概ね原作通りだった。まあ原作もいろいろ無理のある話ではある。面白かったけど。

次回は「怪談深川情話」。この辺から怪談映画が続く。
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