ロマンポルノ・リブート(その1)

京都みなみ会館で公開されているロマンポルノ・リブート・プロジェクト、新作5作と記念上映の旧作のうち6本を観た。
新作は「風に濡れた女」(塩田明彦監督)、「ジムノペディに乱れる」(行定勲監督)、「牝猫たち」(白石和彌監督)、「アンチポルノ」(園子温監督)、「ホワイトリリー」(中田秀夫監督)。
旧作は「恋人たちは濡れた」(神代辰巳監督)、「赫い髪の女」(神代辰巳監督)、「牝猫たちの夜」(田中登監督)、「(秘)色情めす市場」(田中登監督)、「一条さゆり 濡れた欲情」(神代辰巳監督)、「花芯の刺青 熟れた壺」(小沼勝監督)。

日活ロマンポルノ生誕45周年記念ということだが、45周年ってちょっと中途半端といえば中途半端だな。でもなかなか面白い試みだったと思う。

僕はもろ日活ロマンポルノの世代というわけではない。今はなき京一会館で古い作品をいくつか三本立てで観ているし、後期の、例えば「夢犯」(1985年)なんかはリアルタイムで観て感心した記憶はある。DVDでも何本か観ている。でも実は今でも日活ロマンポルノってそんなにすごかったの?と思わなくもない。京一会館でどきどきしながら観に行った時も、1時間強の作品が長く感じることの方が多かった。確かに面白い作品はあるし、全体としては退屈な作品でもおっ?と思うカットが入っていたりもする。しかし大学時代にすでに作品の多くは古く感じた。今「傑作」と言われる作品を観ても、正直ピンとこなかったりする。今回いくつか観て、神代監督が意外に合わなかった。性愛に関する感じ方や考え方というのはこの40年くらいでずいぶん変わったのだと思う。古く感じるのはやっぱり女性の描き方だ。女は男のもの、的な考えが見え隠れするとどうも物語に入り込めない。そういう意味で今回新作旧作合わせて観て、僕は全体としては新作の方が面白かった。

みなみ会館の上映で面白かったのは、今回のリブート作品、旧作ロマンポルノとゆるい対応関係があるらしく、その関連する旧作と新作を続けて観られるようにして組んであったこと。記念上映という形で組み合わされていたのは以下の通り。
 「嗚呼!おんなたち猥歌」>「ジムノペディに乱れる」
 「赫い髪の女」>「風に濡れた女」
 「(秘)色情めす市場」>「牝猫たち」
 「一条さゆり 濡れた欲情」>「アンチポルノ」
 「花芯の刺青 熟れた壺」>「ホワイトリリー」
「嗚呼!おんなたち猥歌」は今回残念ながら観逃したのだが、後はその組み合わせで観た。ただし、タイトルからも分かるように「風に濡れた女」は同じ神代監督の「恋人たちは濡れた」、「牝猫たち」は同じ田中監督の「牝猫たちの夜」にむしろ影響を受けていて、それも続けて観られるようになっていた。続けて観るといろいろ楽しみが増えるのでこれから観る人にもおすすめしたい。
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