重い映画二本立て(1)

京都シネマで重い映画を二本続けて観た。
へとへとに疲れた。

一本目はドイツ映画で、ミヒャエル・ハネケ監督の「白いリボン」。
第一次世界大戦前夜のある農村で起こる一連の不穏な事件の顛末を一人の教師の視点から見た映画。
この世界では大人の世界と子供の世界が断絶していて、子供は大人に服従することを強いられている。
白いリボンというタイトルは、牧師の父親が子供に戒めとして与えた純潔を現すシンボルから来ている。
いくつもの事件の犯人は子供たちであるようなのだがそれはほのめかされるだけではっきりと描かれることはない。
映画を最後まで観ても数々の謎は解かれないまま終わる。
解決編のないミステリーのような映画である。
最初から最後まで何か不穏な暴力の予兆が満ちているような独特の緊張感があり、それをモノクロの美しい映像で描き出している。

ただ、雪のシーンなどで字幕がひどく読みにくく、ちょっと残念だった。
今の技術ならもう少し何とかなるんじゃないのかな。
ドイツ語は案外聞きやすかったので、DVDがドイツ語字幕つきなら買ってもいいな。
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