「縛師」と「LOOK」

「縛師」は11月30日に観た。
バクシと言っても指輪物語をアニメ化した人ではなく。
なんてことを覚えている人もすでに珍しかろうが。
緊縛師、縄師とも言われる、女性を縄で縛ることを生業としている人のことだ。
「縛師」は濡木痴夢男、雪村春樹、有末剛、という3人の縛師へのインタビューと実際の緊縛プレイで構成されたドキュメンタリー。
縛師というのは不思議な存在だ。
縛られてる女性はM女と言えるだろうが、縛る縛師はSという感じがしない。
非常にジェントルな印象を受ける。
雪村春樹さんは、縛られることは強く抱擁されることと同じだと言っている。
女性に奉仕するのだとも。
職人的な手さばきで黙々と女性を縛り上げていく縛師の姿はストイックだ。
アートと言うより、茶道、華道などと同じように縄道というものがあるような気がする。
SMの世界を描いていながら、猥褻感はあまりなく、とてもきれいなものを見たという印象。
AV女優でマンガ家でもある卯月妙子さんも出ていて、背中一面の刺青も美しく、有末剛氏の縄で縛られていく姿には崇高なエロティシズムを感じた。
緊縛写真の第一人者、杉浦則夫さんの撮影現場も興味深かった。
アシスタントに怒鳴り散らしながらすごい気迫でシャッターを押していく。
何であれ、第一人者となる人は迫力が違うな、と感心。

「LOOK」は先週12月4日に観た。
アメリカでは防犯のための監視カメラが3000万台以上設置され、毎週40億時間以上の映像が撮られ、アメリカ人は一日平均200回以上監視カメラに写されている。
この映画は全編その監視カメラで撮られた映像を使用した映画。
というので、てっきりドキュメンタリーだと思っていた。
観始めてしばらくして、いや、それはないだろう、と思い始めたんだけど、映画が終わるまで、もしかしたら、と思い続けていた。
で、もちろんこの映画はドキュメタンリーではないです。
脚本のある話を役者が演じて、それを監視カメラで撮ったフェイク・ドキュメタンリー。
9.11以降の監視社会に対して警鐘を鳴らそうというような意図があったのかもしれないけど、どちらかというと人のプライバシーを覗き見する楽しさがこの映画の味噌。
リアリティがあって、ちょっとブラックな味も利いていて面白い。
自分もこんな風に撮られるとしたらかなりいやだけど。
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