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七夜待

河瀬直美監督の新作「七夜待」を観る。
これまでの作品と違って舞台はタイ。
タイを訪れた日本人彩子の七夜を描く。
と言っても、主人公が過ごしたのが七日であったのかどうか映画では分からない。
河瀬監督の映画は視覚だけではなく聴覚にも訴えてくる。
市場の雑踏、葉擦れの音、雨の音。
普通の映画ではいかに音が整理されてしまっているか分かる。
もちろんそういう映画もあっていいわけだけど、この映画はもっと五感を鋭敏にして観る映画。
日本人とタイ人とフランス人が出ているので、日本語、タイ語、フランス語が飛び交う。
映画を観ている観客は字幕が着くので、何を言っているのか分かるが、主人公の彩子はあまり分かっていない。
フランス人の青年が、ゲイであることをカミングアウトしても、彩子はリングを見て、彼女にもらったの?などと聞いている。
そのコミュニケーションの不全がこの映画の中では心地よい。
アニミズムを感じさせるタイの緑の中で人と人がゆるやかにつながっている。
タイ式マッサージが一つの主要なテーマになっているこの映画はまた触覚的でもある。
セックスが描かれているわけではないのに、この映画はエロティックだ。
激しいエロティシズムではなく、ゆったりとした癒しのエロティシズム。
映画は、あれ?ここで終わるの?という感じでやや唐突に終わるのだが、もう少し観ていたかったと思わせるのは、この映画のそんな気持ちのよさからだと思う。
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