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事の顛末(その1)

25日の夜、僕と実駒は些細なことから喧嘩した。
その原因は書くと長くなるので割愛するが、実駒は二日ほどまともに寝ていなくて、妙なテンションになっていた。
言い合いが嵩じて、それなら明日区役所で離婚届を取って来る!と啖呵を切った。
話を一方的に打ち切って、二階の居間から階下に降りた。
実駒は二階から段ボール箱をなだれのように投げ下ろした。
頭に来たが無視をして一階の書斎に閉じこもった。
しばらくすると上でがたがたしている音が聞こえたが、暴れているな、と思っただけで大して気にもとめなかった。

しばらく本を読んで、二階に上がった。
もう明け方近い時間だった。
電気は消えていて、実駒は布団の中で不貞寝しているようだった。
ふくらんだ布団から顔も出していなかった
なぜか枕元に猿を脅すためのモデルガンが置いてあった。
僕も寝ようと、寝る前に飲む薬の入った袋を開けた。
僕は寝る前に四種類の薬を飲む。
ところが袋の中には三種類しか入っていなかった。
なかったのは誘眠剤だった。
確かまだ6、7錠は残っているはずだった。
変だなと思いながらも、隣の布団に入って、はっと気がついた。
実駒が飲んだのか?
あれ全部?
急に不安になって、布団をめくった。
中には、実駒の姿はなく、別の布団が丸めて置いてあった。
こんなのテレビやマンガ以外では初めて見るなあ、と一瞬思ったが、そんなことに悠長に感心している場合ではないのだった。
慌てて家の中を探したが、実駒はどこにもいなかった。
実駒の携帯に電話すると、電源が入っていなかった。
鍵を開けて外に出た。
雪が降っていた。
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