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継ぐのは誰か?

来年引越しをするので、それまでは本を増やさない方針。
というわけで、買ったのに読んでない本、の消化に当てる。
小松左京「継ぐのは誰か?」はハルキ文庫から日本SFの古典がまとめて復刊されたときに、とりあえず買ってそのままにしたあったもの。
1998年初版発行。
1968年にSFマガジンに掲載されたのが初出。
以下ネタバレ。






さすがに今読むと古い部分はある。
ジェンダー観が古くさかったり、インディオやアマゾンの書き方が今見るとかなり危なげだったり。
この小説はまず近未来の青春ものとして始まる。
一人称の文体が若々しく、普通に青春小説として読める。
そしてその物語がミステリーの要素を匂わせてくる。
殺人予告とその結末。
近未来予測小説でもある。
コンピューターのネットワークとか携帯電話とかテレビ電話とか。
2007年から見ても案外正鵠を得ている。
空を飛ぶ自動車はポルノグラフィティーが歌っているようにまだ実現していないが。
そしてこの小説は人類を継ぐものは誰か、と言う問題を扱った思弁小説でもある。
それがこの小説の肝。
そういうテーマを真正面から扱えるのがSFというジャンルだった。
新人類とコンピューターネットワークとの間に「内面意識」が生じるなんてちょっとサイバーではないか。
日本SFの青春期に書かれた、人類の青春期SF。
ちょっとA.C.クラークの「幼年期の終り」を読み返したくなった。
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