河童のクゥと夏休み

「河童のクゥと夏休み」を観る。
題材は取り立てて新しいものではない。
「ET」とか「あらいぐまラスカル」とかと同じ。
別の世界からやってきた生き物が主人公と仲良くなり、最後には去っていく。
そういう話だ。
原恵一監督の名を広く知らしめた「クレヨンしんちゃん」はテレビ版も劇場版も観ていない。
キャラクターも地味だ。
それでもこの映画には劇場で観てみたいという気を起こさせるものがあった。
そして映画は期待以上に面白かった。
予想を超えるものは何もない。
子供たちの日常を描く腕はさすがにお手のものだ。
現代社会に対する風刺も利いている。
しかしこの映画を僕は優れたモンスター映画として観た。
「フランケンシュタイン」でも「キングコング」でもモンスター映画というのは本来哀しいものだ。
この映画にはその哀しさがある。

観客の大半は子連れだった。
やかましいのを覚悟して観たが、館内は静かなものだった。
子供たちもこの映画に魅せられたのだと思う。
夏休み映画かくあるべし。
そんな映画だ。
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