イルカの日(その2)

この映画のキャッチコピーに「環境保護か、食文化か」とあるが、的外れもいいところだ。
そんな対立軸はこの映画にはない。
あるのは、イワシもイルカも海の幸としてありがたくいただく日本人の自然観と、イルカはイワシより人間に近いのだから特権を与えられるべきだと考える西洋人の自然観の対立である。
もちろん僕は前者を支持する。
後者の考え方が地球をおかしくしてきた元凶だと思うからだ。
この映画が炙り出すのは、日本のイルカ漁の非人道性ではなく、西洋人の人間中心主義の根深さである。
人間中心主義、西洋中心主義を批判しようとして、かえって西洋人の拭いがたい優越感を見せつけるだけだった「アバター」と同じように。

最期に、この映画で何度も触れられているイルカの水銀汚染の問題だが、これは全く別の問題である。
これについてはパンフレットを見るかぎり、きちんとしたデータがないようなので、しかるべき機関がきちんとした調査を行うべきだろう。
しかし、確たる証拠もないまま、水俣病の記録映像を使っているのは悪質なプロパガンダ手法と言うべきで、そこには本当に腹が立った。

「グラン・ブルー完全版」の方は簡単に。
実は観るのが初めて。
最初の方は男二人と女一人のドラマに引き込まれて面白く観たのだが、途中から男二人の海への思い入れについていけなくなった。
たぶん僕は海に潜ったり山に登ったりする人のロマンと言うのが本質的に理解できないのだろう。
観終わった感想は、ロマンの人に恋すると女の人は苦労するなあ、ということである。
でもこの映画にBL的に萌える人がいるのはとても理解できる。
そういう目で見ればたいそう面白い映画だろう。
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