イルカの日(その1)

と言ってもイルカが大統領を暗殺するSF映画のことではなく(観てない)。

みなみ会館で「ザ・コーヴ」と「グラン・ブルー完全版」を観る。
先週観ておけば「ザ・コーヴ」と「鯨捕りの海」で大変バランスのいい二本立てで観られたんだけど、なんだ今週のこの組み合わせ(笑)

さて、噂の(ってもう古い?)「ザ・コーヴ」だが、期待していたよりは面白かった。
イルカ漁に反対している人たちの生態がよく分かった、と言う意味で。
特に、「わんぱくフリッパー」の調教師で、後にイルカ解放の活動家になったリック・オリバーと言う人物のキャラクターは興味深い。
ILM社まで関わっての映画製作スタッフたちのスパイ映画のような活躍ぶりは、スリリングでもあり滑稽でもある。
僕は映画の途中、何度か笑いを抑えるのに苦労した。

彼らが滑稽なのは、彼らの正義感が実は、知性中心主義であり、意識中心主義であり、すなわち人間中心主義の産物であることに彼らが全く気づいていないところにある。
もちろん彼らの気持ちは理解は出来る。
僕だって、食用猫というものがあったら、それはかなり抵抗がある。
僕は猫が好きだし、猫を飼ってもいるので、猫が人間のために殺されるのには耐えられない。
だからと言って、仮にどこかの国に猫食の文化があったとしても、僕はその国の人たちに猫食を止めるように要求したりはしない。
それはその国の文化であり、それに介入すべきことではない
彼らの依拠しているのは実はそれと同じレベルの感情論なのだが、彼らはそれを環境問題と勘違いして、自分たちのやっていることは正義だと思っている。
そこが滑稽なのだ。

知性や意識を持っていることは生態系にとって特に重要でもなんでもない。
エビやイワシよりイルカの方が生態系にとって重要ということはない。
環境にとっての重要性ということであれば知性も意識もないプランクトンだって重要なのだ。
イルカを特権視する意味はない。

彼らが決死の活躍で撮った映像そのものは別に衝撃的でもなんでもない。
ごく当たり前の漁の日常だ。
血がたくさん出るからショッキングに見えるかもしれないが、動物を殺すのだから血が出るのは当たり前だ。
牛でも豚でも屠殺の現場と言うのはそういうものである。
それを知らずにいたとしたらそのナイーブさを恥じるべきだろう。
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