ぼくのエリ 200歳の少女

ずいぶんまた日記が空いた。
それなりに理由はあるのだけど、とりあえず今日は久しぶりに観た映画について書こう。
ネタバレあり。



スウェーデン映画「ぼくのエリ 200歳の少女」。
http://www.bokueli.com/
タイトルですでにだいぶネタバレしているが、吸血鬼テーマの映画だ。
主人公の少年の家の隣に少女が引っ越してくる。
少年は学校ではいじめられており、家でも居場所がない。
少女は初老の男と暮らしている。
男は少女のために人を殺し血を採ろうとする。

少年は銀髪に近い金髪で、いかにも北欧の美少年。
それに対して少女は黒髪に浅黒い肌。
どこか野生児を思わせる。
日本人は吸血鬼と言うとヨーロッパ系を思い浮かべるけど、なるほどスウェーデン人にとっては、この方がエキゾチックなのか。
吸血鬼には、招待されないと家に入れない、と言うあまり映画では取り上げられない特徴があるが、この映画はそれを効果的に使っている。
英語タイトルの「LET THE RIGHT ONE IN」(たぶん原題の直訳)はそれを意識したタイトルだろう。
基本的に切ない少年少女の恋愛映画だが、ホラーとしての見せ場もきちんと用意されている。
それがドラマとちゃんとかみあっている。
ファンタジックなだけの恋愛映画ではなく、リアルな肌触りのある、怖ろしくも哀しい、エロティシズムにあふれる作品だ。

たぶんもう少し若い頃だったら、このホラー版「小さな恋の物語」にもっとはまっていただろう。
でも今はどちらかというと前半の少女と初老の男の関係性に興味が行った。
男は一見父親のような存在だが、少女よりずっと年下なのだ。
二人の間にこれまでどんな関係があったのかはほとんど描かれない。
それだけに想像力をかきたてるものがある。
一筋縄ではいかない傑作。
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