猟人日記

イギリス映画「猟人日記」を観る。
デヴィッド・マッケンジーという長編2作目の新鋭監督の作品だが、なんかすでに巨匠の風格だ。
陰鬱で鋭利な映像が素晴らしく、水のイメージが謎めいて見事だ。
物語はユアン・マクレガー演ずる主人公がペティコート一枚をまとっただけの女の水死体を見つけるところから始まる。
この出だしからして意識の底のほの暗く性的な謎を暗示して秀逸。
主人公は川を行き来する貨物船で働いていて、雇い主の男とその妻、子供と狭い船内で暮らしている。
雇い主の妻のティルダ・スィントンが実にいい。
主人公は水死体を発見してから雇い主の妻に欲望を感じ、やがて彼女との関係に溺れていく。
それと並行して意外な彼の過去が明かされていく。
原題は「YOUNG ADAM」。
ビート作家アレグザンダー・トロッキの代表作とのこと。(読んだことない。)
「原罪」を意識したタイトルなのだろう。
音楽はデイヴィッド・バーン。
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