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ひなぎく

さて、問題の「ひなぎく」である。
1966年のチェコスロバキア映画。
チェコスロバキアという国もなくなっちゃったね。
カルト的な人気のある作品で今まで何度か見る機会があったけど観逃してきた。
なんとなくオシャレな女の子映画というようなイメージだったのだが、観てみたら全然違った。
映像のテロリズムみたいな映画、
二人の女の子が主人公なのだが、脈絡なくシーンは飛ぶしストーリーなんてあるようなないような。
映像もカラーになったりモノクロになったり、モノクロの画面も赤や青や緑に着色されていたり。
まだCGもなかった時代にけっこう凝った映像がバンバン出てくる。
サイケデリック!
クライマックスはどこかのパーティー会場に入り込んでやりたい放題。
しかしラストはちょっと辛辣。

この映画をチェコスロバキア社会主義政権や当時のソビエト連邦(いわゆるプラハの春はこの2年後)や男性中心社会に対する批判と観ることは可能かもしれない。
でもそれではこの映画の魅力は半減してしまう気もする。
むしろ世界の意味そのものに反逆しているような潔さを感じる。
赤塚不二夫や永井豪のナンセンスなマンガの破壊力に通じるような。
ナンセンス、というものの持つ魅力をセンス(意味)に還元するのは野暮なんじゃないかと思う。
そんなわけで感想短めですが、すごく面白かったですよ。

ランナウェイ・ブルース

先日実駒と梅田紀伊國屋のゴーリー展を観に行ったあと、京都みなみ会館へ「ひなぎく」を観に行った。
「ひなぎく」は遅い時間からの上映で時間が空いたので、その前の「ランナウェイ・ブルース」という映画も観る。

この映画はほとんど予備知識無しに観たのだが、なかなか面白かった。
兄弟の話なのだが、兄貴の方がとことん運のない男なのだ。
早くに孤児になるのだが、二人ばらばらになるのがいやで汽車で逃げようとする。
ところが兄貴は走っている汽車に飛び乗ろうとして事故に会い右足を失ってしまう。
その兄貴が大人になって、車で少年をひいてしまって弟のところに転がり込むところから物語が始まる。
逃亡劇なのである。
邦題はそこから来ている。
ちなみに原題は「MOTEL LIFE」という素っ気ないタイトル。

ところで兄貴の右足は画面では確かに途中からないのだが、これCGなんだろうか。
下着のシーンとか見ると、特殊メイクだけでごまかすのは難しいと思うのだが。
それとも元から右足のない役者で、脚本が当て書きなんだろうか。
気になる。
パンフレットというのはそういう情報を書くべきものだと思うのだが。

弟はそんな運に見放された兄貴を必死で守ろうとする。
いや、そこまでせんでも、というくらい甲斐甲斐しい。
弟は子供の頃から物語を作るのが上手くて、兄貴にいろいろ話を作って聞かせる。
その物語が映画ではアニメーションで表現されるのだが、このアニメーションがなかなかいい。
兄貴は絵が上手いという設定なのだが、その絵柄がアニメーションの絵柄になっている。
青みがかった映像と全編に流れるブルース系の音楽も魅力的。

兄貴のジェリー・リーがスティーヴン・ドーフという人で多分両足ある。
弟のフランクはエミール・ハーシュ。
フランクの働いていた中古車屋のオーナーで良き相談役のアールはクリス・クリストファーソン。
すごくいい味出してます。
そして弟の元彼女がダコタ・ファニングである。
ダコタ・ファニング、もう20歳なのか。
びっくりだ。

そんなわけで唐突ですが、8月の月極映画祭はダコタ・ファニング祭です。
さっき決めました。

「女番長ゲリラ」プラスワン

ポルノナイトは東映ポルノプラスワン。
東映ポルノはまた鈴木則文監督で女番長シリーズ第3弾の「女番長ゲリラ」。
1972年公開作品。
ちなみに女番長は「スケバン」と読みます。

もう一本は「けっこう仮面3」。
まずはこちらから。
もう誰も覚えていないだろうし誰も気にしていないと思うが、僕は「けっこう仮面」の実写化作品全作を観るという無謀なタスクを自分に課しているのである。
「けっこう仮面」の実写化作品はオリジナルビデオで10作、劇場映画で1作の計11作ある。
今日観たのはそのオリジナルビデオの3作目で、秋元豊監督による最終作。
1993年作品。
これは初めて観た。

今回けっこう仮面は音楽の黛先生に恋をするという新機軸。
シリーズ3作目ということで、いろいろ工夫はされている。
高橋真弓は松本亜沙美という人だが、今回はその友人の三木村麻希(吉岡真由美)というキャラクターの方が目立っている。
黛先生とデートする約束をしているけっこう仮面の代わりに、けっこう仮面のコスチュームを着て現れるシーンもあるし。
もちろん役名は「デビルマン」の牧村美樹のもじりだ。
あと、仕置き教師にお仕置きされるのが好きというマゾっ子メグちゃんというキャラクターが異彩を放っている。
しかもマゾっ子メグちゃんこと的射めぐみを演じている人の名前は「高橋真由美」。
偶然なのかなこれ。
キューティーバニーとかスキ子姫とかオモロイとかビビルマンとか妖鳥チヂレーヌとか安走菊之助とか直次郎とかカシュラ男爵とかゲストキャラも多彩。
蛇足を承知で書いておくと、キューティーハニー、「ドロロンえん魔くん」の雪子姫、オモライくん、デビルマン、妖鳥シレーヌ、「あばしり一家」の菊之助、直次郎、「マジンガーZ」のアシュラ男爵のパロディ。
ダンディペアというブルース・ブラザーズみたいな二人組が出てくるんだけど、エンドクレジット見たら高千穂遙さんと漫画家の神崎将臣さんだったのでびっくりした。
緑色の髪の毛に虎のビキニのラメちゃんは一本木蛮さん。

それだけ多彩なゲストキャラクターが出てきて、面白いのかと言われるとこれがやはりかなり残念な感じである。
カシュラ男爵が右と左で痴話喧嘩するのがちょっと面白かったくらい。
けっこう仮面とチヂレーヌのキャットファイトなんかそれなりに見せ場なのに、中途半端だ。
クライマックスは7人のけっこう仮面が登場するという豪華さなのだが、どうにもテンポが悪い。
なぜワルツにする必要があるのか。

もやもやした気分を抱えたまま「女番長ゲリラ」を観る。
こっちは文句なしに面白かった。
またもや舞台が京都である。
京都、そんなに女番長の町だったのか。
しかも祇園祭の時期なのである。
山鉾も映っている。
八千代館は今回も映っている。
ついでに言うと「東映まんがまつり・へんしん大会」の看板も映っていて、メインの2本は「仮面ライダー対じごく大使」と「魔犬ライナー0011変身せよ」である。

主役は今回は杉本美樹で、池玲子は脇に回っている。
もっとも池玲子の存在感は圧倒的で、時に主役を食っている。
杉本美樹には池玲子のカリスマ性はないが、どこにでもいそうな女の子なのが逆に今回は生きている。
不良に絡まれた杉本美樹がツナギのジッパーを下げて左乳房の刺青を見せるシーンはかっこいい。
その後杉本美樹たちが男どもをぼっこぼこにするのである。

杉本美樹の役は幸子でその相手役の新人ボクサーが一郎である。
幸子と一郎でピンときた人もいるかもしれないが、そこにあがた森魚が本人役で出ているのである。
あがた森魚の「赤色エレジー」はこの二人をモデルにした曲だということになっているのだ。
林静一先生の立場は!と思わないわけではないが。
「明日になれば、朝になれば忘れられる」というセリフも大事なシーンで出てくる。
「昨日もそう思った」って言うかなー、と思っていたがそれはなかった。

鈴木則文監督の演出はキレがよく、エロシーンも今回はそれなりにある。
時代の魅力も感じさせ、なかなか楽しめた一本だった。

「けっこう仮面」もぬるいギャグなんかいらないから、アクションで魅せるべきだと思うんだけどなあ。
まだ先長いなあ。

来週は東宝特撮ナイト。

日本一の色男

火曜邦画劇場は「日本一の色男」。
火曜邦画劇場って僕が勝手に言ってるだけですよ。
テレビつけてもやってませんよ。
「昭和の爆笑喜劇DVDマガジン」Vol.6ということで、クレージー映画も6本目。
「日本一」シリーズの第1弾だそうである。
1963年7月の映画なので、僕はその頃1歳になるかならないか。

日本一の色男って言うくらいだから、いつもに増してお色気ムード満載。
団令子、草笛光子、白川由美、浜美枝、淡路恵子、藤山陽子に京塚昌子まで出てくる。
浜美枝はこの映画がクレージー映画初主演だそうで、すごくフレッシュ。
草笛光子に「アプレ」って言われる。
「アプレ」、さすがに言葉として使った記憶はないなあ。
「戦後派」のことです。
「アプレゲール」の「アプレ」。
どちらかと言うと東宝特撮映画での影のある役で馴染みのある白川由美の違う一面も。
京塚昌子の女政治家も貫禄十分でおかしい。

卒業式で女子高生が蛍の光を歌うしんみりしたシーンから一転植木等の登場で喜劇に変わる出だしが秀逸。
クビになった高校教師光等(ひかる・ひとし=植木等)を女子高生が追いかける。
何食わぬ顔で化粧品会社の面接にもぐりこむずうずうしさはいつもの無責任男だ。
直接的にエロティックなシーンがあるわけじゃないんだけど、けっこうきわどいセリフなんかもある。
由利徹がまたすんばらしい。
植木等はC調な中にも根は真面目な男を演じていて、これは「日本一」シリーズの基本性格らしい。
ラストもいい話に落とさないのがいい。

来週は吉永小百合の「愛と死の記録」の予定。
こっちは重そうだなあ。

第5惑星

おがわが勝手にテーマを決めてやっている月極映画祭、6月は「観逃していたSF映画」特集。
第1回は1985年のウォルフガング・ペーターゼン監督作品「第5惑星」。
ちなみに今月から月極映画祭は月曜に変更になりました。
ってそんなこと誰も気にしてない。

ウォルフガング・ペーターゼン監督は1981年の「Uボート」で注目された監督だけど、その次の「ネバーエンディング・ストーリー」が今ひとつだったので、「第5惑星」はちょっと興味引かれたけど結局行かなかった。
で、その後も一本も観てないな。
以下ネタバレ、あるといえばある。

ストーリーの概略は知っていた。
地球人とドラックという異星人が戦争をしているのだが、地球人の兵士(デニス・クエイド)とドラックの兵士(ルイス・ゴセット・Jr)が未開の惑星に不時着する。
そして互いに敵同士の二人の奇妙な共同生活が始まる。
その冒頭の設定だけで作品のテーマは分かってしまう。
シンプルだ。
そして、作品は観客の期待を良くも悪くも裏切らない。

最初の宇宙での戦闘シーンはこの映画が「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」より2年もあとの映画であることを考えるとかなりちゃちい。
宇宙船のデザインももう一時代前の感じである。
ちなみにまだCGほとんど使われていない時代の映画ですよ。
若い人のために言っておくと。
ドラックのジェリーのメイクはなかなかいい感じ。
異星人と言っても、価値観とか物の考え方とか基本的に地球人と対して変わらなくてSF的にはぬるい。
雌雄同体でどうも単性生殖らしい、というところがミソ。
惑星フィラインⅣは火山活動のさかんな緑のほとんどない惑星だけど、いちおう生物は住んでいる。
カブトガニみたいのとか、巨大なアリジゴクみたいなのとか。
それなりに楽しいけど、もっといろいろ出てきてもいいのになあ。
だいぶ貧弱な生態系だ。
フィラインⅣというくいらいだから第4惑星だと思うんだけど、なんで邦題「第5惑星」なんだろう。
配給会社が「4」は縁起が悪いと思ったのだろうか。
ちなみに原題は「ENEMY MINE」。

最後戦争はどうなったんだよ、とかSFとしてもドラマとしても甘いのだけど、こういう映画は斜に構えず素直に観るものである。
僕はけっこう楽しんで観た。
公開当時観てたらどう思ったかは分からないけど。

ところで、悪役の鉱山の男、どこかで見たことあると思ったら、「ブレードランナー」のレプリカントの一人だ。
ブライオン・ジェームズという人らしい。

次回は「レッド・プラネット」。
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おがわさとし

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